こんにちは、汰緒鞠映（タオマリエ）です。
自信がない、人間関係が苦手、不安が強い、自己肯定感が低いなど、生きづらさを抱えるアダルトチルドレンのサポートをしています。
今日も「愛着」のお話の続きです。パートナーさがし、恋愛・結婚にお悩みのある人には、自分の愛着スタイルを理解していただき、これからの人間関係をより良くしていってほしいと思います。
前回の記事はこちら：『愛着スタイルの作られ方』
愛着タイプとスタイルについてはこちらをお読みください。『あなたの愛着スタイルは？』
Contents
愛着スタイルの重要ポイント
質問の前に、「愛着スタイル」について大きなプラスポイントを二つ述べておきます！
まず、愛着スタイルは、10代後半で確立されますが、それは固定されてしまって生涯変わらないというわけではなく、のちの人生で経験する人間関係を通して、移行したり強化されたりするということ。
そして二つ目は、たとえ自分の生育環境が不安定で、安定的愛着を望めなかったとしても、自分自身に関して、さらには自分の人間関係（恋愛、結婚）について今よりもっと安定や信頼を育てることができるということです。
この二つ目の考え方には、”Earned secure attachment”「獲得された安定型愛着」という概念があります。（Earnとは「努力して得る」という意味）これは、人には生涯において人間関係のパターンを癒して変化させる能力がそなわっている、ということを示しています。
自分に自信のない方や人間関係が苦手な方は、なんだか希望が湧いてきませんか？
不安定な愛着スタイル – 不安それとも回避？
もしあなたが「自分は安定型だ」と思えるとして、ひょっとしたらあなたのパートナーが不安定なスタイルを持っているかもしれません。
その場合、パートナーはあなたといることでより安定を得られるので良いのですが、だからよかった！ということではなく、関係性においてはどの人もお互いに、自分が安定していることを目指す必要があります。
「自分は不安定だ」と思える人はもちろん、より良いパートナとの関係性を築いていくためにも、最初のステップは自分のタイプをしっかり理解することです。では始めましょう。
あなたは不安型？= 安心を求める人
まず、以下の４つの質問に答えてみて、イエスがどのくらい強くあるかチェックしてください。
・自分のニーズ（欲求や要求）をわかっているか？
・自分のニーズを相手に対して効果的に伝えることができるか？
・他人のために、自分の気持ちやニーズを放棄していないか？（他人に合わせすぎる）
・自分のニーズよりも相手のニーズを優先していないか？
イエスが強くあったあなたは「不安型愛着スタイル」の傾向が強いと言えます。その場合、重要なことは自分が「安心を切望する人」だと覚えておくことです。
不安を感じる時には、感情を調整するために他の人に依存しがちです。その理由は見捨てられたり、ひとりきりになることへの恐怖を感じるからと考えられます。この恐怖に対応するために、自分のニーズ（自分の意見、感情、欲求、要望など）を後回しにしたり、ないことにしたりします。というわけで相手の要求に対してノーと言うことがなかなかできません。
より良い人間関係を得るためには：安心を他の人から得るのではなく、まずは自分のニーズを第一に優先させて自分の中に安心を見つけていく必要があります。
自分自身を大切にするようになると、あなたを尊重してくれる人との関係性を引き付けるようになります。それは、あなたを大切にしない相手を手放せる、ことを意味するんですよね。
あなたは回避型？= 逃避傾向の人
今度は、以下のようなことを常に思ったり言ったりしていないかチェックしてください。
・「人間関係なんてなくてもいいのに」
・「自分ひとりで私は大丈夫」
・「人と親しくなるのは息がつまる」
あれ、こんなことをよく感じてるわ、というあなたは「回避型愛着スタイル」を持っています。人や状況から距離を置く（心理的に逃避する）傾向が強いのです。
その場合、まず初めの一歩として：表面的なところではなく、深いところにあるもの、つまり「つながる」ことに対してバランスの取れる方法を探してみましょう。
例えば、「この人間関係なんていらないわ」とばっさり切ってしまう前に、立ち止まってこんな風に考えてみましょう：
― 自分の気持ちや感情とつながることが怖いのは、これまでその方法を誰も教えてくれなかったから。でも、私は向き合って克服することを今学んでいるところだから大丈夫。
― 誰かと親しくつながることは、自分の個性や人格を失うことじゃない。必要な時には自分のスペースを確保すればいいんだから。
こんな風に、自分の中で調律ができてくると、「誰かとつながること」はリアルな脅威ではないことがわかってきます。あなたはもっと忍耐強くなれるし、人との関係を楽しむことだってできるようになります。
あなたはこれまで不快感を感じると、窒息してしまわないために、相手との関係を早々に断ち切ってきたかもしれません。でも、ゆっくりと、そして自分であることを失わずに人間関係を築いていけるようになるはずです。
安定した関係性に向かっていくために
いずれのタイプの愛着スタイルであっても、まずは自分の内面に安定の型を作っていくことが必要です。まず最初に見るべきは自分の心の中の安心感、安定、ということです。
これがないために、他人に依存することや逃避することでサバイバルしているのだ、ということがわかっていただけたでしょうか。
そして、矛盾にも聞こえますが、内面に安定・安心を育てていくためにも、人とのつながりが必要なのです。信頼のおけそうな他人が、あなたの不安定な愛着スタイルから安定スタイルへの移行を助けてくれます。あなたの周りには、常に安定して対応してくれる友人や、先輩、メンター、カウンセラーはいませんか。そういう誰かとぜひつながりを持ってください。
またもし、あなたが人間関係による傷つきや愛着のトラウマがある場合は、心理の専門家にサポートを求めてください。心理セラピーやカウンセリングでそれらを解決することが、内面の安定を育てるためにも必要となるからです。
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「しなやかな心の習慣作り」（心理セラピーとココロケアトレーニング）では、あなたの愛着スタイルを知り、より安定した人間関係への道を進むヒントが得られます。愛着カウンセリングも行っています。
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