こんにちは、汰緒鞠映(タオマリエ)です。
静岡県磐田市で心理カウンセリング(心理セラピー)を提供しています。
磐田市は、南北に長く自然の恵みが豊かな場所で、私が利用しているセラピールームは、お茶畑の一角にあります。「ららぽーと磐田」から車で5分の距離です。
最近は、お茶畑が減ってきて、ぽつぽつと新しい住宅も増えてきました。
ちなみに、天竜川を隔てた西隣の浜松市は、県最大の政令指定都市です。
Contents
陸の孤島?!
地元で心理カウンセリングを3年前から提供してきて、静岡の西部(磐田・浜松)は「陸の孤島」だなということを時々感じます。
どういうことかというと・・・
心理カウンセリングの考え方や実践の方法は主にアメリカから日本に入ってきました。また、アダルトチルドレンという考え方が日本で流行ったのは1990年に入ってからです。
アダルトチルドレンとはひとことでシンプルに言うと「子ども時代がない」まま大人になってしまった人のことです。
もともとはアメリカのアルコール依存者の治療の研究の中で生まれた概念ですが、日本ではアルコール依存の親の家庭に限らず、家族の機能が不全であるために、子どもらしさや自分らしさを抑えつけて育った人が直面する問題の大きさに焦点が集まりました。
自分に自信がない、偽りの自分を装う、自分がない、健全な人間関係が築けない、イバラの道を自ら選んでしまうなど、依存症に苦しむなど、生きづらさ満載です。
平成の時代からは日本にアメリカなどから導入された様々な心理療法が徐々に広まっていき、自分がアダルトチルドレンではないかと思える人たちにも、心理セラピーという解決法が少しづつ定着しつつあります。
しかし・・・
東京、名古屋、大阪などの大都市で広まりつつあるものの、地方にはなかなか浸透しにくいです。
静岡西部は、ちょうど東京と大阪の中間地点。地元にはまだ少ない心理セラピーを求めるには、やはり大都市にでかけてゆくしかありませんが、東海道新幹線を使えば西も東も2時間ほどで行ける距離なのです。
という訳で、でかけていけばその需要は満たされるため、新しいものは地元に入ってこない。地元にいる人たちは情報がなく馴染みもないので、なかなか広まらない、という現状があります。
これが、浜松市や磐田市などが「陸の孤島」と私が感じる理由です。良いものがあるのにそれを知らずに取り残されたままの状態を残念に感じています。
地元でも心療内科は2か月予約が取れない
悩み事がある時に、あなたは誰に話を聞いてもらいますか?
昔は近所付き合いが密接で、おせっかいだけど人の良いおばちゃん、おじちゃん、または会社の上司や同僚が親身になって相談にのってくれる機会も多かったようです。
今は人付き合いがとてもパーソナルになっていて、会社ぐるみ、とか家族ぐるみのお付き合いが減っていて、個人同士のネットを通した交流が増えていますよね。
核家族が主流となり、情報化時代が発展するとともに、人間関係の築き方も変わってきました。
悩みを打ち明けて聞いてもらえるような友人も作りにくい、または作り方がわからない、と言う人も多いです。
昨今、心の悩みが生じて身体に症状が出る方々が病院を訪れることも増えており、浜松や磐田など地元の心療内科は予約が2か月先まで取れないと聞きます。心の悩みは隠しておくことではなく、専門家である医者にかかればよい、という理解が進んでいる証拠です。
当然、眠れなかったり、不安で苦しかったりするときに、医師に診療してもらい診断を受け、薬を飲むことで睡眠が確保されたり落ち着きを取り戻すことはまずとても大切です。
しかし、最も見落とされがちなのは、身体の症状が心から生じている場合、おおもとの心の方を改善していくことが何より必要だということです。
病院の薬はあくまでも対症療法だということが意外に忘れられがちなのです。
根本的な問題解決のためには、心理カウンセリングおよび心理セラピーを行う専門家のサポートを得て、本来の心の回復力を取り戻していくことが不可欠です。
身体が自然治癒力を持つのと同様に、心にも回復力があり、悩みに埋没しないしなやかさを自分で取り戻し維持していくことが可能なのです。
心理セラピーが浸透しにくい理由
心の病気は恥ずかしいこと
私たちにとって、風邪をひいたり不調な時にお医者さんに行くのは普通のことですが、カウンセリングや心理セラピーとなると、普通ではない特別なこと、もっと言うと「恥ずかしいこと」のようにとらえる風潮があるように思います。
そういうところにお世話になる自分は「弱くて情けない」し、「人に知られたら恥ずかしい」と思われる人が案外多くいらっしゃいます。
以前にタオマリエを訪ねてくださり、半年間のプログラムを終えて改善されたクライアントさんは、ご感想の中でこんな風に述べています。
『はじめはセラピーへ通うなんて、自分は弱いんだな、フツウではないんだなあなどと、どこかでそんな自分を認めたくない気持から、ためらった時期もありました』
身体が不調になるように、心だって不調になるのは別におかしいことでも何でもありません。しかし実際には、心が不調な自分は許されないし、がっかりしたり、認めたくないと思ったりする人が多く、そのような感覚から、「心理セラピーやカウンセリングに行くまでもない、自分はそこまでひどくない」とばかりに遠ざけてしまうのです。
感情は自分の弱さという誤解
タオマリエが行なっている心理セラピーは、交流分析という心理学問をベースにし、心の奥底に抱える決断(マイナスの思い込み)を変容させることで、悩みの解決や軽減をはかります。
また、このマイナスの思い込みの変容(書き換えともいいます)が起こるためには、クライアントさんの心の中に抑え込まれた感情のエネルギーが解放される必要があります。心理セラピーでは、安全で安心な手法でクライアントさんが自分の感情に気づき、それらを消化していきます。
しかし、人前で自分の感情を出すことは、私たち日本人は特に慣れていません。文化的背景もあり、人前で泣いたり怒ったりすることをよしとしない風潮も手伝っています。
そして人は、自分の弱みをさらけ出すことには抵抗を感じるものです。
私も以前はそうでした。強い、立派な人間であらねばならぬ、感情的になる弱い自分を見せてはいけない、感情をコントロールできない自分は恥ずかしいと信じていました。
心理セラピーが浸透しにくい背景には、このような誤解や認識不足があると思えます。
専門家に軽蔑されたりバカにされないかという不安
さらにもうひとつ考えられる理由は、不安な気持ちです。
以前の私がそうだったように、立派な人間でなければいけないと育てられた人たちは、心理療法家やカウンセラーの前でも「こんなことを言ったら笑われるんじゃないか、バカにされるんじゃないか」と不安に思うことが多く、自分を取り繕ってしまいがちです。
自分の悩みは取るに足らないと思ってしまい、打ち明けるのをためらったり、打ち明ける前から「きっと理解してもらえないし、お説教を言われたらいやだ」と、あきらめてしまうこともよくあります。
タオマリエを訪ねてくださるクライアントさんも「こんなことで悩んでいると言ったら恥ずかしいのですが」と前置きされる方もよくいらっしゃいます。
悩む自分はダメなんだ、失敗する自分はダメなんだ、と。
ここには、人を減点主義で評価する教育や社会の影響が透けて見えるのです。
自分自身の力を信じる
心理療法は、誰のためにあるかというと、悩める人のためです。心理療法家やカウンセラーは、心の領域の専門家ですが、悩める本人を100点満点から減点して評価する人たちではありません。
そして、さらにはクライアントを治療する人でもありません。
腕のいいカウンセラーが悩みのあるクライアントを治す、という考え方は実のところ的外れです。
なぜなら、改善していくのはクライアントさん本人の力があるからであって、カウンセラーがカリスマだからとか、テクニックがすごいなどというのは本当の理由ではないからです。
心理セラピストやカウンセラーの仕事は、クライアントさんの本来の自分らしさ(あなたらしさ)の力を信じて寄り添い、専門性を駆使してサポートをすることです。
クライアントさんは、そのようなサポートのもと、自分の力で回復していくのです。
あなたは誰かに治してもらうのではなく、自分で本来の力を取り戻していくのだ、ということをぜひ覚えていてくださいね。
クライアントさんの変化の実感
最後に、まだ心理セラピーを受けたことのない読者の方々に、クライアントさんからいただいた氣づきについて、お二人の方の事例をご紹介します。
=Sさんのご感想(40代男性)=
『自分へのマイナス思考や、もう死んでしまいたいという気持ちや、自分と他人を信用できないことで悩んでいました。人と会ったり、話をすることもできづらくなっていました』
このようなお悩みでタオマリエにご相談くださったSさんですが、きっかけは信頼するご友人からの「考え方の病気だと思うから、心療内科など病院のお薬よりも、考え方を変える方法を探したほうがいいんじゃない?」というアドバイスでした。
考え方(のクセ)を変えることをめざし、心理セラピーと心の習慣化のプログラムを6か月続けたSさんは少しづつネガティブ思考から脱していかれました。そしてプログラム後のご感想では、今までずっと嫌ってきた自分のことを大切な友人だと思える、というとても印象的な言葉をくださいました。(ご感想「少しづつですが、心と体が軽くなって行きました』をお読みください)
= Aさんのご感想(30代主婦)=
『始めた頃は、こんなに私の根深い心のモヤモヤや嫉妬や自信の無さなどモヤモヤしたものが無くなるのだろうかと不安でいっぱいでしたが、次第に良くなっていく自分がいて、驚きと良かったという気持ちです。ありがとうございます。
前は人に言われた事や、された事でトラウマになったりしたことについて、「あの人はおかしい」とか、「許せない」という気持ちでいっぱいでしたが、だんだん客観的に考えられるようになったり、その人の気持ちを考えたりして、その人はその人、と思えるようになりました』
Aさんは、幸せを求めて自己啓発系やスピリチュアル系のセミナーに長年通いつめた結果、人との競争に疲れ果て、他人を信じられなくなるほど傷ついてしまわれ、タオマリエにご相談にみえました。
初めて受けた心理セラピーと心の習慣化(「しなやかな心の習慣作り」)サポートで、さまざまな気づきを得て改善されたAさんの変化はぜひ、こちらの記事をお読みください。『幸せ競争の迷路から抜け出せた』
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