こんにちは、タオマリエ(汰緒鞠映)です。
世の中は今、新型コロナウイルス拡大で落ち着かない状況、ストレスも高まりそうな毎日です。いつもの手洗い、うがいはもちろんのこと、体によい食べ物や水分補給、夜更かしをしない、適度な運動をするなどして、体の健康維持とともに、心の健康も保っていきましょう。
今日は「受け取り体質」への体質改善のおススメです。とはいっても、冷え性とか、暑がりとか、という体質のことではなくて、「心のクセ」のことです。
傾向として、相手からの好意、善意、親切、あるいは何気ない言葉を「受け取る」人と「受け取らない」人の2つのタイプがあるように思えます。
あなたはどちらのタイプに入りますか?あるいは、どちらに入る時の方が多いですか?
少し考えてみてください。そして、できれば、実際にあった場面を思い出してみてください。
Contents
私たちが受け取り下手な理由
日本特有の社交辞令
私たち日本人は特に、人にほめられることが苦手のようです。誰かが褒めてくれると、顔をしかめて首を横に振って「いえいえ」「とんでもない」と言う人が圧倒的です。
これは文化的な面もあります。人を褒めたりするのは社交辞令だという前提、つまり「おせじ」なのだから、それを真に受けることもないのでしょう。だから当然「おせじ」に対する返しは「そんなこととんでもありません」という謙遜の表現になるのです。
そのような暗黙の了解のもとで、人を褒めたり、褒められたり、という見せかけの交流が行われている!
とはいえ、必ずしもすべてが、社交辞令、というわけでもありません。
素直に感動したり、感心したり、あるいはシンプルにいいなと思う、その気持ちを言葉に出して相手に伝えることだってありますよね。
私たちは、いい気分や喜びを他人と共有したい、という欲求をもともと持っているんです。でも、大人になっていくうち、社交辞令や謙遜という枠の中で、この自然な欲求はゆがめられがちなのです。
受け取る方法がわからない?
タオマリエのクライアントさんも、人の好意、善意を受け取ることができず、相手の何気ない言葉について、あれこれと思いめぐらし、悪いことを想像して疲れてしまう、人間関係が苦手だ、という方が多くいらっしゃいます。
このタイプの方は「受け取らない」体質です。ほぼ、受け取ることはしません。さきほど説明した社交辞令だからという文化的枠組み以外のところに理由があます。
クライアントさんに「受け取れない」理由をたずねてみると「自分にはその資格はない」とか「能力がない」「自信がない」という風に答えられることが多いですが、なんでそう思ってしまうかわからない、という方もいらっしゃいます。あるいは「受け取り方がわからない」という方も。
このような場合は、理屈で考えているのではなく、心の奥の無意識レベルで「受け取る」ことへの不安や抵抗が起こっているのです。
不安や抵抗って?と思われるかもしれません。
理屈で納得してそうしているのではないので、自分でも氣づきにくいです。むしろ、なんとなくの違和感や、身体の感覚でわかるものです。
その不安や抵抗から逃れるためにしていること
多くの場合、不安や抵抗は不快な感情や気分ですから、それを感じるのはつらいのです。
そのため、そのつらさから逃れよう(あるいはその逆にやっつけよう)として、過剰で不適切な反応をすることがあります。この反応も、むしろ自動的に起こるものです。もはや習慣化、パターン化しているともいえます。
アダルトチルドレンのあなたには、心当たりがとても大きいのではないでしょうか?
いろいろなパターンがあると思いますが、クライアントさんの事例はこのような感じです。
□ 会社でプレゼンをした後で、同僚たちが口々に褒めてくれたが、とっさに「え~、気持ち悪い」という言葉が出てしまった。
□ 習い始めたパッチワークで、先生が「よくできてますよ」と言ってくれた言葉に腹がたち、「そんなことありません、冗談言わないでください」とつっけんどんに返してしまった。
□「手伝いましょうか?」と人から氣づかわれると、バカにされたような気持ちになり「いえ、大丈夫です」といつも気丈に答える。
□ 「素敵ですね」と異性に褒められると、必ず嫌な気持ちになるので、相手を無視するか、睨みつけて対抗する。
このような例を、あなたの周りで経験したことはありませんか?あるいは、あなた自身がこのような傾向を持ってはいないでしょうか?
どの事例であっても、受け取れない人の心の中に、不安や抵抗などという不快な感情が刺激され活性化されてしまうので、その不快さから逃れようと反応している、というわけです。
親から与えてもらえなかったもの
どの人も、独自の育った環境、育ててくれた親の考え方、関係の作り方があり、環境も様々です。
それでも、ひとつ大きな共通項として、クライアントさんと接する中で私がいつも感じることは、ストローク不足ということです。
ストロークについては、また別の記事でお話をするつもりですので、ここではシンプルに言うと・・・
子どもの頃のあなたが、どれだけ誰かに感心を持ってもらったか、そして反応を向けてもらったかがわかるもの。
例えば、子ども時代に経済的に何も困らなかったという人でも、孤独感を抱え、自尊感情(自分が価値があると感じられること)が低い場合は、ストロークが不足していたと思われます。親は子どもと一緒にいられない時間を、お金やモノを与えることで補おうとしがちだったり、子どもが望むものは何でも与えてあげたいと思う親もいます。
でもモノを与えられることと、ストロークを与えられることは別なのです。親から子どもへのなにげない言葉、まなざしや態度によって、「自分は大切な存在なんだ」とか「自分のことを好きでいてくれてる」などと子どもは感じるものです。このようなストロークを受けることが、イコール、愛情を与えられ受け取る、と言い換えてもよいかもしれません。
受け取り下手な人は、子ども時代にストロークをもらった経験がとても少ない、と私は感じています。
受け取り上手になるために
まずは、自分の受け取り下手の背景を意識することから始めましょう。
あなたは、子ども時代を振り返って、ストローク不足だったなあ、と感じますか?怒られてばかりいたなあと。怒られていても、愛されたし大事にされていたと思う人もいるでしょう。あるいは、とても恵まれていたのに、なぜか愛されていたと思えない場合もあることでしょう。
自分がどんな感覚をもっているかがとても大切です。
もし、自分に自信がなかったり、自己肯定感が低いと感じているのであれば、子どもの頃、あなたの周りの大人がどんな風に接してくれていたか、思い出してみましょう。ひょっとしたら、やはりストロークが足りていなかったのかもしれません。
真実は、あなたの心が感じていることなのです。
自己肯定感の不足、孤独感、セルフイメージの低さ、生きづらさなど・・・いずれの場合も「しなやかな心の習慣作り」で改善することができます。自分を大切にする方法がわかってくると、受け取ることが自然にできるようになります。
何といっても「本来の自分は価値のある大切な存在なのだ」と思えることが鍵なのです。
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