静岡県磐田市のお茶畑を臨むセラピールームから。
こんにちは、汰緒鞠映(タオマリエ)です。
大勢の中にいるのが苦手、と感じる人は意外に多いようです。今日はアダルトチルドレンの生きづらさのひとつといえる「疎外感」を見てみようと思います。
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Contents
疎外感という心理状態
アダルトチルドレンの疎外感
「疎外感」とは、集団になじめない、自分だけ浮いている、または仲間外れにされている、などと感じる感覚のことを指します。
ある特定なグループにいる時だけ、居心地の悪さを感じるということもあります。それはおそらく自分の苦手なパターンの人々の集まりだから、という理由だからかもしれません。
しかし、アダルトチルドレンにありがちな「疎外感」の感覚は、相手がどういう人かに関係なく、どんな相手にも、そしてどんな場所でも感じるもの。「自分がそこに属していない」「自分はそこにいる他の人々と違う」「自分だけ浮いている」というような感じです。
透明人間になっている自分
疎外感を抱いている時の特徴としては、まるで自分が「透明人間」であるかのような気分でいることがあります。この場合、子どものころの家庭環境からの影響が疑われます。
様々なケースがあります。例えば、他の兄弟に手がかかりすぎて、親に自分を気にしてもらえなかった。親同士の喧嘩が絶えず、自分の存在を消しておかないと危ないと感じた。そもそも初めから親が自分に関心を示してくれなかった、など。
透明人間でいることで、その間の安全は保障されるでしょう。その代わり、他人とつながる体験やその温かさを知ることができません。すると、成長してから、他人とつながることに抵抗や不安を感じやすい人になってしまうのは、無理からぬことといえます。
会合の後にどっと疲れ果てる
他にも、疎外感を常に感じる人の特徴として、会合の後にどっと疲れ果てることがあります。特にプレゼンや発言を求められなくても、会合が終わった後には疲労困憊の状態です。集団の中での居心地の悪さや不安な気持ちに圧倒されないよう、知らないうちに膨大なエネルギーを消耗しているためです。
タオマリエのクライアントさんも、子どもの学校での集会やグループでの集まりがとても苦手だとおっしゃる方が多いです。他のお母さんたちはみんな堂々としているのに、自分はびくびくしていて自信がない。自分は皆のようにうまく話せないし、何を話したらいいかもわからない、と。そして集まりの後はいつも疲れ果ててしまう、と言います。
疎外感を感じる人の特徴
ここで、疎外感を感じやすい人は、どんな傾向を持つ人が多いのか見てみましょう。5つの主な特徴をあげてみます。
自己肯定感が低い人
人にどう思われるか気にする人
周りの承認を求める人
受け身のスタンスでいる人
「属してはいけない」と決断している人
では、ひとつずつ見ていきましょう。
自己肯定感が低い人
あなたは「自分に自信がない」と感じて、いろいろな場面で遠慮がちになったり、積極的に行動できないことはありませんか?大勢の人の中では、自分は他の人のようには自信たっぷりに何かを言う能力も資格もない、なんて思ったりします。場違いな自分と感じたりもします。集団の中で居心地の悪さを感じるのは、自分肯定感が低い人が持つ傾向と言えます。
人にどう思われるか気にする人
周りの人が自分のことをどう思っているか、過剰に気になる人です。多くの場合、良くないことを思っている、とマイナスに捉えがちです。集団でいる時には、自分が浮いていないか、発言や態度に細心の注意を払います。そのため、本心を言ったり素直な自分を表に出すことができず、周りとのつながりを感じることができません。
周りの承認を求める人
周りに認められることがそのまま自分の価値と直結している人は、思った以上に多いかもしれません。期待したように評価されないと「自分は必要されていない」と感じてしまいがちです。そして自分だけ受け入れられてもらえない、という寂しさを募らせてしまい、疎外感につながることがあります。
受け身のスタンスの人
受け身の人は、自分から声をかけることがなかなかできず、相手が近づいてくれるのを待っていたりします。すると相手も、話しかけてもいいのかな、と遠慮してしまうことがあります。タイミングのずれや誤解なども重なって、相手から距離を取られることも。このため、自分だけ取り残されているような疎外感を覚えがちです。
「属してはいけない」と決断している人
5つ目の傾向は、「交流分析」という心理学の「禁止令決断」の観点からのものです。アダルトチルドレンの傾向がある人は、往々にしてこの決断をしていることが多いです。
どこに行っても疎外感を覚えがちな人は、「属してはいけない」という決断を持っていることが疑われます。文字通り何かに所属してはいけない、または所属する資格がない、などと自分に禁止をかけているのです。これはその人が子ども時代に過ごした家庭環境が背景になっていると考えられています。
この決断を持っている場合は、特に集団にいるととても居心地が悪く感じます。また、人間関係に困難を感じることも特徴です。大勢の中での自分の違和感が大きすぎて、それに抗うためのエネルギーを消費し、疲弊してしまうのです。
クライアントさんの例
みんなとは違う自分
「属してはいけない」という決断に関連して、タオマリエの以前のクライアントさんの例をひとつご紹介したいと思います。
数年前にご相談をいただいた女性のクライアントのHさんは、自分が他の子と違う、と感じられる環境で育ちました。なぜなら、彼女のお父さんがその地域で有名な校長先生だったからです。
可愛がってくれたおばあさんには「お父さんに恥をかかせないように」と、挨拶をきちんとすることや、笑顔でいるように良く言われたそうです。また、近所の人からは「あの先生の娘さんだから」と特別な目で見られることがよくありました。
Hさんの心には「自分はみんなと違う」という意識が根を張っていきました。人前で自分の感情や気持ちを出さないようになり、自分らしさが失われていったのです。その結果、大人になったHさんは、疎外感と人間関係の困難さに悩むようになり、ウツのような状態が何年も続いている、とのことでした。
違いをカモフラージュする
あなたは、どんな環境で育ちましたか?「お前は皆と違うんだよ」と親や周りからはっきり言われる場合もあれば、言葉にはならないメッセージを感じて、自分はみんなと違うのだ、と自分に鎖をかけてしまうこともあります。Hさんの場合は後者でした。
このような自分は皆と違う、という感覚は、集団意識の強い日本の中では生きづらさを加速させやすいのです。日本人の私たちは、周りと同じということで安心し、安定感を保つ傾向があります。
しかし、自分は皆とは違う、という感覚を心の奥に持っている人は、その違和感をなんとかごまかし、さらには表面的に「みんなと同じ」様子を見せなければいけないと感じてしまいます。心の中と表面との二重の負担がのしかかっているのです。
イメージとしては、雪山で真っ白な姿になってカモフラージュしているライチョウの姿。雪と一体化して危険を防ぎ、身を守っています。
日本人特有の安心確保
ここでひとつ、日本人の集団主義がわかりやすく描きだされている一つのジョークをご紹介します。
さまざまな国籍の船員が乗った船が沈みかけた時に、船が沈む前に、船長は何と言って船員たちを海に飛び込ませるか、という話です。イギリス人の船員には「これは紳士のスポーツだ」と言い、ドイツ人には「これは船長の命令だ」と言います。フランス人には「飛び込むな」と言い、アメリカ人には「保険に入っているから大丈夫」と言います。そうやって次々に船員が海に飛び込んだあと、残った日本人には何というか。「ほら、他の人もみんなも飛び込みましたよ」
お国柄を面白おかしく表現しているジョーク。膝を打って、その通りだと笑えてしまいます。この小話は、日本人の私たちにとって自分が周りと違うことは、不安であり危険だと感じることなのだと教えてくれます。裏を返せば、周りと同じにすることで安心を保つということです。
空しい安心感
ただし、みんなと同じという安心感は、その場しのぎで軸がない、と私には感じられます。あなたはどうでしょうか。
アダルトチルドレン傾向のお悩みでご相談に来る方々は、特に子どもの頃から親の意向に合わせることでサバイバルしてきた人が多いです。
何を決めるにも親に相談しないと決められない、というお悩みでいらした方もいました。そのような場合は逆にチャンスなんです。なぜって、「親と同じでなくてもいい」「自分らしくしたい」という気持ちが芽生えているからです。
また、誰に対しても迎合してしまい、自分軸がないとお悩みの方もいらっしゃいました。他人の意向に合わせることがいい事だと信じて過ごしてきたのに、なぜか空しく、自分がないと感じる。
私は、たくさんの人が、周りに合わせ同じでいようとして、逆に大きな「疎外感」に苛まれている、と感じてしまいます。
他人軸に関する参考記事:『自分を放棄しているってこと気づいてる?』 『他人軸の生き方から回復するために』
誰とも違う自分でいい
さて、ここまでアダルトチルドレンが感じやすい「疎外感」についてみてきました。あなたの中で何かしっくりくるものはありましたか?
タオマリエの心理カウンセリングでは、クライアントさんにいつもお話しすることですが、ここでもあなたにお伝えしたいと思います。
もし、あなたが自分を否定的に感じたり、自信がなかったり、価値が低いなんて思っているなら。それが理由で疎外感を強めているかもしれません。
でも、それはあなたが、自分について大きな勘違いをしているからなんです。
実は、あなたはとても大切な存在です。これは間違いのないことです。なぜかわかりますか?
あなたが大切で価値のある理由は、あなたはこの世にひとりしかいないから。あなたの代わりになる人はひとりもいません。そしてあなたは、この世にこうして生まれてきているからです。
あなたの価値は命の価値そのものです。誰かと比べて上でも下でもありません。まして、他の人と同じでなければ価値がない、親に言われた通りでないといけない、なんてありえないのです。
自分であることを大切に思える。あなたには、この感覚を自分の中に育ててほしいと思っています。
本日も最後まで読んでいただき、いただきありがとうございます!
価値に関する記事:『自分の価値って何だろう』
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