こんにちは、汰緒鞠映です。
磐田市北部のお茶畑を見下ろすのどかな一角で、心理セラピーと心の習慣作りのプログラムを提供して、生きづらさ、自信のなさ、人間関係の悩みを抱えた方々をサポートしています。
Contents
落ち込みという心のクセ
遺伝的な理由
あなたはよく落ち込むタイプでしょうか?それともケセラセラタイプ?
日本人は特に遺伝子的に、悲観主義的だと言われます。それはセロトニンと呼ばれる幸福を感じるホルモンを運ぶたんぱく質の遺伝子型に理由があります。日本人は約7割が、SS型というわずかしか運べない遺伝子タイプだと言われます。SS型は、脳内でセロトニンが十分に活用されにくいため、不安になりやすく、悪い結果を予想してしまうマイナス思考の人が多いのです。
対照的に、ラテン系の人々は細かいことを気にしてくよくよと悩むことが少ないですよね。彼らは、日本人とは逆にセロトニンをたくさん運べる遺伝子タイプを持っているに違いありません。
遺伝子的な理由から楽観的、悲観的の差があるのですが、同じ日本人でも個人によってやはり差がありますよね。それは遺伝子だけでなく、環境による影響もあると思われます。
いずれにしても、誰だって落ち込むことはあります。そして、落ち込むことはあったとしても、しばらくすれば落ち込み気分から解放されたりもします。
問題はクセになってしまうこと
問題なのは落ち込むことがクセになってしまい助長されていくことです。そう、落ち込みというのは陥りやすい心のクセともいえます。クセは繰り返しによって身についてしまうのです。
というわけで今日は、良くない心のクセが固まってしまうのを防ぐ対策として、落ち込んだ時にできる対処法3つを取り上げてみます。
その3つとは「落ち込むことを許す」「落ち込んでいる期限を決める」「気分転換の方法を準備しておく」です。
3つの対処法
(1)落ち込むことを許す
まず一番大切なことは、落ち込むことをワルモノ扱いしないこと。落ち込むこと自体を「許す」ことが最初です。許す、というのはそういう状態でいさせてあげる、ということです。
落ち込む人は、落ち込んでしまう自分をダメな自分だとかいけないことだと思いがちです。そのため、自分をよけいに追い込んでしまいます。
まず、そのことに気づき、落ち込むことを許してあげましょう。
だって、本当に、自分にとっては落ち込むような辛いことが起こっているのですから!「誰だって落ち込みたくなるよね」「落ち込んだってしかたないよね」って自分に声かけしてみてください。
このような「許す」という感覚がわかってくると、気分が軽くなることも多いです。
クライアントさんの気づきの例
タオマリエの心理セラピーの中でも、クライアントさんに対して同じような声かけをすることがあります。この「許し」の声かけによってクライアントさんは、何かが腑に落ちるような様子を見せることがよくあります。
あるクライアントさんは「何にもできてない自分だけど、今はそういう自分でもいいんだ」という気づきを得たことで、「ダメな自分」という自責から解放され、変化が加速されました。これはよく見られるパターンです。
このような、ダメな自分を許したり、今落ち込んでいる状態の自分を許す、という考え方をぜひ試してみてください。
(2)落ち込んでいる期限を決める
例えば、思わぬ失敗をしてしまったら、敗北感や後悔や、恥の感覚などを感じて、落ち込んでしまうかもしれません。
さきほど「落ち込むことを許す」ことを提案しましたよね。それが一番大切なことですが、すぐにはできないかもしれません。できてもできなくても、二つ目にやってほしいことは「落ち込みの期限を決める」ことです。
例えば、今夜お風呂に入る時までは落ち込んだままでいよう、とか、今日が水曜日だとしたら木曜日いっぱいまで、などと決めます。
その期限までは落ち込んでいていいんです。落ち込む期間をきっちりと決めるんです。
そしてその期限が来たら「落ち込みはもう終わり」と自分に宣言して、「お疲れさま」と言ってねぎらってあげましょう。
実は落ち込みをストップするのは、思っているほど難しいことではないんです。次にあげる3番目の方法を知って実践すれば、そのことが実感できます。
(3)気分転換の方法を準備しておく
私たちは悩んでしまう時には、過去のネガティブな出来事を何度でも思い返すことをしています。これは心理学で「反すう」と呼ばれる考え方です。この状態にとらわれてしまうと、抜け出すことがなかなか大変なのです。私はグルグル思考と呼んでいます。
この反すう(グルグル思考)には悪い効果があります。それは、解決ができないことを考え続けて悩み続けてしまったり、被害者意識を増長させてしまう、ということ。ですから、一国も早く手放すことが必要です。
落ち込む原因となった出来事や記憶に取り込まれ続けないないためにも、自分の意識を別のことに向ける必要があります。
マイナス意識から離れるために
五感を使う
さきほどお伝えしたグルグル思考、この悪いクセから抜け出すためにできることがあります。とにかく何か別のことをする!特に五感を使うことがといいと言われています。
五感とは体の感覚(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)のことです。つまり体の感覚を使って何かをすることで、無用な思考から離れやすくなるのです。
例えば、自分の好きな趣味に打ち込む。
軽く汗を流せるウォーキングや運動。
お気に入りの曲を聴きまくる。好きな歌を歌う。
お笑いやお芝居を見に行く。
自然の中に自分を置いて景色や匂いや音を楽しむ、などなど。
気分転換の方法ってたくさんありますよね。自分だけのスペシャルな方法を決めておくといいでしょう。
散歩は手軽で即効な方法
ウツ傾向の人には「散歩」を勧めるお医者さんや心理カウンセラーもいるようです。中には日光にあたって外を歩くだけで改善していく人もいる、と聞きます。散歩はほとんどの五感を使う方法ですよね。
大地を踏みしめている足の感覚。聞こえてくる鳥の声。頬に感じる風。通り過ぎる景色などなど。自分の体が感じている感覚です。
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落ち込んだ時の3つの対処法、試してみる価値あると思いませんか?
落ち込みたくなるような出来事は誰にだって起こります。毎日いろんなことが起こります。
でも、落ち込むようなことが起こった時でも、自分自身の心の手綱を握ってどっしりとかまえることができれば大丈夫!と思えます。
そのためにも3つの対処法、試してみてくださいね。
ウツにならないためのヒントはこちらの記事をどうぞ『ウツを招く考え方のクセ』
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