アダルトチルドレンのための静岡発 磐田浜松 心理カウンセリング

静岡で心理カウンセリング – 自分の価値って何だろう

こんにちは、汰緒鞠映(タオマリエ)です。

静岡県磐田市北部の、のどかなお茶畑の一角で心理カウンセリングをしています。

今日は「自分の価値」について考えてみます。

タオマリエ自身の経験から、そしてセラピールームを訪ねてくださるクライアントさんとの対話から、氣づいたことをお話しましょう。

 

「自分の価値」は値段がつけられないもの

あなたは「自分の価値」をどんな風にとらえていますか?

多くの人は、価値について、限定的なとらえ方をしています。例えば、容姿が優れていることが自分の価値だと思っているもいれば、能力的に優れていることが自分の価値だと信じている人もいます。

確かに何かができることは、イコール、その人の価値になる場合もあります。これは商品価値と呼ばれるようなものです。マスコミが年俸を派手に取り上げるプロスポーツ選手はわかりやすい例です。

また、サラリーマンの場合は、お給料の額がその人の商業的価値を表すとも言えます。

でも、今日のお話の「自分の価値」はこれらとは異なります。

値段がつけられない価値です。

漠然としている自分の価値

私たちは心の中に、自分の価値について、なんらかの基準を知らないうちに持っています。自分は価値がある、あるいは価値がない、と漠然と感じているものです。

アダルトチルドレン(AC)の場合は、この自分の価値に対する漠然とした氣持ちが、とても不安定なように思えます。それにはやはり、子ども時代を子どもらしく過ごせなかったACならではの背景があるのです。

私個人の例を少しお話しましょう。

自分を証明するために頑張っていた

私は子どもの頃から、何でも頑張る子どもでした。両親が私を誇りに思ってくれることが何より嬉しかったし、それが子どもとして当然するべきことと信じていました。お手伝いもよくしたし、勉強や習い事も真面目に取り組む、いわゆる優等生でした。

大人になってからも好きな英語を勉強し続け、ある時、通訳者になることを目指しました。でも、心の奥底には、私の「自分の価値」に対する不安定な心理が働いていたのです。(その時は全然わかりませんでしたが)

通訳者になろうと必死に頑張っていたのは、通訳者になることで「自分を証明しよう」としていたからでした。

「自分を証明しよう」というシンプルな言い方では、あの焦燥感を言い表すには足りない感じがします。どちらかというと「何がなんでも通訳者になって自分を証明してやるぞ」という切実な衝動ともいえる感覚でした。

言い換えると、(通訳者になることで)自分を証明できなければ、自分なんて何の価値もない、と感じていたのです。

実は、これは理屈で考えているというよりも、心が勝手に強く信じ込んでいるので、自分では氣づくとそうなってしまっている、という感じなのです。

自分の価値は「能力」だ!

自分の価値は、英語ができることで、通訳者として成功していること、そうでなければ、私の価値はない・・・

50代の私が抱えていた心の奥の衝動。でも、振り返ると、子どもの頃から、私の価値は「何かが人よりもできる」ことだと無意識に信じていたように思います。

多くの人はこのような「自分の価値」に関する思い違いをしています。

つまり、自分の価値は「能力」「容姿」「性格」「年齢」などとイコールだと思っているのです。

例えば、若い頃に美人で誉れが高かった人は、容姿そのものが自分の価値だと思い込みます。そんな人が年を取ってシワやシミができて美貌が薄れてしまうと、きっと自分の価値がなくなったように感じるに違いありません。元気がなくなったりウツ病になることもあるかもしれません。また、整形手術をやり続ける場合もあるでしょう。

私のように「能力」が自分の価値だと信じ込んでいる人は、自分の能力を高め、証明し続けることをやめられないかもしれません。成功や名声を求めて頑張り続ける、苦しい生き方を選ぶ人もいることでしょう。

能力はその時によっても差がでるものなので、当然うまく行かない時もあれば、失敗だってします。

私の場合、そんな時には自分に対して、恐ろしいほどの無価値感を抱いては、よく落ち込みました。自分に自信が持てず、人からの評価ばかり気になり、また、私よりできる人に対しては競争心や嫉妬で苦しむこともよくありました。

このように、自信がないと訴える人は多くの場合、「自分の価値」が状況によってコロコロと変わり、上がったり下がったり、時にはなくなってしまったりと、とても不安定です。

また、ACの場合は、自分には価値がもともとない、と信じ込んでいることも多いです。

このような誤解は、子どもの時の生育環境で引き起こされるものです。

セルフイメージの原型は子ども時代に育まれる

親が望むような子ども、親を煩わせないような子ども、「良い子」を演じないと許されなかった子ども・・・

子ども時代のあなたは、どんな子でしたか?

あなたは子どもらしく自分らしく自然に振舞える環境で過ごしましたか? 自分の気持ちをわかってもらえ、それを遠慮せずに伝えられるような環境でしたか? 自分のわがままや欲求を出しても、見捨てられたり嫌われることを心配しないですむ環境でしたか?

そのような心配や苦痛のない環境で子ども時代を過ごせた人は、安定した「自分の価値」(またはセルフイメージ)を育みやすいと言われます。

この磐田市で心理カウンセリングを始めて3年半、自分の価値が不安定な人がとても多いことに今さらながら驚きます。

もしあなたが、そんな不運な環境で過ごしてきた、そして今でも変わらないのであれば、これからお伝えするメッセージは、とても大きな意味を持つと思うのです。

目から「うろこ」かもしれません!!

「自分の価値」は何があっても変わらない

以前にタオマリエをおたずねくださったクライアントさんは、子どもの頃自分がいじめられていたことを汚点だと感じて、そんな自分を消してしまいたい、とずっと思っていらっしゃいました。

いじめられていた自分は価値がないから、そのことを知ったら旦那さんを失望させてしまうに違いない、と心配していたのですが・・・・

旦那さんは「昔に何があっても、君は君だから、関係ないよ」と優しく言ってくれたそうです。

旦那さんの言葉は、とても大切なことを教えてくれるものです。人の価値は、何かの出来事や能力のあるなしで決まるのではない、ということ。

そうです。自分の価値は何があっても変わらない。

どういうことかというと、人は最初から(生まれた時から)価値のある存在だから、それは何があっても決して変わることはないのです。

このことをぜひ、心の中に留めてください。

多くの人が、自分を卑下したり、自信がないと落ち込んでしまうのは、この大切な事実を忘れているからです。

そう、あなたは最初から価値のある大切な存在なんですよ。

ひょっとしたらあなたは、子どもの頃にこの事実を大人から教えてもらえなかった、大勢の子どものひとりだったのかもしれません。何かが特別にできたり、言いつけを良く聞く子どもでなければ、親には振り向いてもらえないし、愛してもらえない、と小さなあなたは思い込んだのかもしれません。

でも、今からでも決して遅くはないんですよ。

あなた自身が自分を「もともと価値のある大切な存在」だと思えるようになってくると、人生の景色はガラッと変わっていきます。タオマリエの「しなやかな心の習慣作り」が目指す大切なポイントです。

 

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