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アダルトチルドレンへの提案 – 「生きづらさ」から「自分らしさ」にシフトしよう

2020.5.5 (2023.5.5更新)


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こんにちは、タオマリエ(汰緒鞠映)です。

コロナ拡大による自粛対応が5月末まで延長されましたね。

いつもは活気あふれるゴールデンウィークも、今年は人出や渋滞や混雑のない静かな休日になっています。

こんなことは今までなかったこと。

経験のないこと、前例のないことは、人は不安を感じたり苦手だと思うものです。

でも、同時に、体験してみて初めてわかることもあったり、発想を変えるきっかけになったりもします。ある意味、このコロナ禍は、あなたにとって、これまでと変わることを後押しするものかもしれません。

私自身、ホームページやメルマガでの自分の思いの届け方、そしてカウンセリングの提供の方法、例えば、オンラインや音声でのお届けなど、これからもっと多くの人たちに届くことができるように変化していきたいと思います。

本日は、アダルトチルドレン、ということについて少しお話します。

日本では1980年代ごろからブームになりました。現在でも、アダルトチルドレンという言葉は、インターネットを調べれば多くの記事が見られます。

ですから、アダルトチルドレンについて、あまり詳しい解説をするのではなく、私自身が経験したこと、感覚や、感じたことをベースに、実際にタオマリエにご相談くださるクライアントの方々の状況も心に思い浮かべながら、今アダルトチルドレン傾向でお悩みのあなたに向けて、書いていこうと思います。

毒親でなくても育つアダルトチルドレン

普通の家庭で苦労なく育ちました

毒親というインパクトのある言葉がいっときブレークしました。ネーミングの妙ですね。言葉のセンスに感心しますが、世間にある種の誤解も与えたように私は感じます。

子どもが可哀想なアダルトチルドレンになってしまったのは、親が毒親だからだ、と、加害者対犠牲者の構図が強調された印象を与えました。

そのイメージの影響なのか、「私は普通の家庭で何不自由なく育ったし、両親とも仲良くやってます」と言う人たちが「なぜ自分はこんなにもアダルトチルドレンの特徴にぴったりなのか」と首をかしげるのです。

実は、毒親という言葉の登場で忘れられがちな「機能不全家族」という概念が、アダルトチルドレン形成の背景にはあるのです。

機能不全家族とは

機能不全家族とは、子どもが安全に健全に育つのに必要な機能が欠けているため「機能不全家族」と呼ばれます。

機能不全な家族とはどんなものか、アダルトチルドレンという考えを日本に紹介した西尾和美さんの著書(『アダルト・チルドレンと癒し』学陽書房)から見てみましょう。

それは『虐待の起こっている家族、 愛のない冷たい家族、親の期待が大きすぎる家族、他人の目を気にする・表面だけ良い家族、親と子どもの関係が逆転している家族、アディクション(依存)のある家族』などです。また、他人や兄弟姉妹と比較されたり、お金・仕事・学歴だけが重視されたり、両親の仲が悪い・嫁姑の仲が悪い家族も含まれます。

このような環境で育つ子どもは、情緒的な欲求が満たされにくく、情緒的な見捨てられ感を抱くことが多いです。自由でのびのびと過ごせるはずの子ども時代を失ってしまいます。健全な心の成長が阻害されるのです。

また逆に、『子どもを過度に甘やかし溺愛する家族』も、機能不全家族に含まれます。適度な愛情とともに『適度な規制やフラストレーション』(自分の思い通りにならないこと)のない中で育つと、社会に出てから、挫折してしまったり、自己中心的で身勝手で、まわりの人間を苦しめる大人になることもあります。

さて、あなたが育った家族は、いかがでしょうか?

子ども時代に受けた心の傷

いわゆる毒親でなかったとしても、おばあちゃんとお母さんが犬猿の仲で、両方の板挟みになっているお父さんが、お母さんを何も助けず知らない顔をしているような家族だったとしたら・・・

人はいがみ合い、助け合わず、許し合わないということを子ども心に学ぶかもしれません。

また、お父さんお母さんは喧嘩をしたことがない、普通の家庭です、とおっしゃる方も多いです。でもよく聞いてみると、心の通わない表面的な夫婦関係だったことがわかります。そんな場合、家庭の中で子どもは言葉で伝わらない冷たさやよそよそしさを感じ取っていたはずです。

明かには見えないところで、子どもの自分は傷ついたり、怖れや不安を感じたり、怒りを抑えていたりするのです。

別に毒親ではなかったし、虐待もされなかったし、両親も普通に育ててくれた、という見方をしている人の中に、アダルトチルドレンの特徴を持つ人がいても、何も驚くことはないと言えます。

幸せな人生を阻む「生きづらさ」

恋愛や結婚で浮上する

アダルトチルドレンの一番大きな特徴は、社会の中で、周りの人々との関係で、様々な「生きづらさ」を抱えながら、周りの人には理解してもらえないことと言えるでしょう。「生きづらさ」が、特に、恋愛や結婚において問題として表面化することも多々あります。

私は20代の頃、「どうして私ってこうなんだろう」とよく不思議に思ったりしたものです。

相手が自分に気があると氣づくと、その人のことがとても嫌に思えてくる。勝手に未来の「良い妻」と決めつけられるなんてごめんだ、という怒りのような気持ちが湧き上がることがありました。

逆に自分に気がない人に対しては、なんとか振り向かせようとか、認めさせようと頑張ってしまう。

そして、この人いいなあ、と感じる男性の前では、なぜかそっけない素振りをしてしまう。自分がその人に気があるということを、絶対にその人にも周りの人にも知られてはいけない。

自分の本当の気持ちを感じたり、表現したりすることが上手くできす、自分の気持ちに混乱することがしょっちゅうでした。

自分を隠したままで生きていく

機能不全家族で育った人の特徴に、本当の自分を知られてはいけない、というような反応があることがあります。子ども時代の家族の中で、本心を知られることは危険なのだと学んだ場合です。

自分の感情や欲求を表してはいけないと決めてしまうのです。「考えてはいけない」「感じてはいけない」「自分の思うことをしてはいけない」「ありのままの自分ではいけない」というようなビリーフが心の中で根をはっていきます。

世間的には優等生であったり、良い子、良い人の仮面をつけていることもあります

また、過剰に人を支配しようとしたり、支配できないとなると、相手への不信感となり、関係をバッサリと切ってしまう人もいます。

子どもの頃に自分の情緒的欲求を満たしてもらえないと、人や自分への信頼感を獲得しそこないます。心の中の安心感や信頼感の土台がぐらぐらした状態です。

そしてまた、自分の感情や欲求を抑えて、親や周りに従うことが当たり前だと思って成長する人も多いです。『他人の目を気にする・表面だけよい家族』や『親の期待が大きすぎる家族』で育った場合です。

このような人は、成長してパートナーを選ぶ時「この人なら」と自分で選ぶのではなく、相手の肩書や、年収や、家柄など、親の並べる条件に合う人だからと決めるのが当たり前だったりします。

でも、自分の心が決めているのではなく、本心を隠した(あるいは本心がわからない)ままなので、心の中は乾いて、孤独で、寂しさが漂っているような感覚から逃れることができません。

信頼できるパートナーと一緒に愛を育て、家族を育てていくことは、想像以上に困難な仕事になるかもしれません。

なにせ、見習うべき家族のお手本がなかったのです・・・

「生きづらさ」から抜け出すために

アダルトチルドレンへの提案

とはいっても、すべての人が親の通りに不幸になるとか、結婚したら子どもを不幸にしてしまう、と決めつけてしまったら、それはとても残念です。

アダルトチルドレンは幸せな人生を送れない、なんて誰もそんな言葉は聞きたくありませんし、それは偏った見方です。

でも現実的に「生きづらさ」で苦しんでいる人は多く、本当になんとかしたいと思っている人がいらっしゃいます。ひょっとしたら、あなたも、今まさに苦しみ、辛い日々を送っているかもしれません。

そんなあなたに、アダルトチャイルド傾向の「生きづらさ」の多くを手放せているタオマリエから、提案があります。

それは、「生きづらさ」から「自分らしさ」に焦点をシフトしよう、ということです。

アダルトチルドレンを治す、という表現を聞くことがありますが、それは実際にはゴールではありません。アダルドチルドレンは病気でもなければ症状でもないからです。

様々な生きづらさから「抜け出せる」自分を取り戻すことをゴールにしてほしいと願います。

「自分らしさ」を取り戻す

以前のクライアントさんで、自信のなさ、人とうまく話せない、自分を責めてひとり反省会ばかりしてしまうことで苦しんでいた女性が、心理セラピーサポートを終了した時に、半年前の自分を振り返って「自分はなぜあんなに苦しい所にいたのだろうかと思ってしまいます」と感想に書かれたことがあります。

あんなに苦しい所、とは特定の物理的な場所ではなく「心の在り方」のことを指しています。「生きづらさ」の中にとどまっていた、ということなのです。

方法さえわかれば、人はそこから離れることができるのです。そして、離れるためには目指す場所が必要です。

それが「自分らしさ」という場所だと私は考えます。

子ども時代のなかったアダルトチルドレンが、自分らしさという場所に向かって行く時、いくつかのステップを経ていくことになります。

それは、子どもの頃の傷を癒していくこと、自分のビリーフに氣づくこと、抑え込んできた感情、欲求があることに氣づき、開放していくこと、自分を許し受け入れることを経験すること、などです。

これらは専門家のサポートを借りて行うことができます。それなりの時間はかかりますが、適切な心理セラピーと専門的サポートによって取り組めば、アダルトチルドレンが「生きづらさ」から「自分らしさ」へとシフトすることは十分に可能なのです。

*****

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このブログを書いた人

アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!ココロケアトレーニング&心理セラピー汰緒鞠映(タオマリエ)

アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!
静岡発 磐田浜松 しなやかココロトレーナー 汰緒鞠映(タオマリエ)

20代から過食症、不安症や、アダルトチャイルド特徴の自分に悩み続け、様々な解決方法を試すも、改善されないまま、英語のプロをめざして勉強を続け、英語講師、通訳、翻訳などの専門職に従事。その30年で、幅広い年齢、文化、背景の人々との交流から「共感するコミュニケーションの方法」を身につける。
55才で出会ったビリーフを書き変える心理療法で、それまでの生きづらさを解消し自分への信頼を得たことで、同じ悩みを抱える人のココロケアの仕事に転向。
心理セラピーセッション、個人相談、講座などでこれまで100人以上をサポート、自分らしさを取り戻し夢や希望に向かって人生を輝かせる人多数。
心理セラピーを基盤にした「しなやかな心の習慣作り」の実践者として、20代から60代の幅広い層の人々をクライアントに、地元での活動の幅を広げている。

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