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自分を嫌いと思う人は幸せを嫌っている?不幸グセを手放すために 静岡磐田で心理カウンセリング

2021.1.17 (2024.9.23更新)


こんにちは、汰緒鞠映です。

磐田市北部のお茶畑の一角のセラピールームで、自分に自信がない、マイナス思考、ウツ傾向、不安が強い、人間関係が苦手など、お悩み人のサポートを行っています。

今年は寒い日が続いていますね。冬が苦手なので、春を待ちわびている毎日です。

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やめると決めることが初めの一歩

「やめること」3つのシリーズのお話、今日は3つ目です。

3つが何だったか、おさらいしておきますね。

やめることその1「人と比較して卑下する」

やめることその2「自分の欠点を治そうとする」

やめることその3「自分を嫌いと思う」

なぜこの3つをやめることを提案しているのかというと、これらをやめると、自分で自分を不幸にするクセを手放すことができると思えるからです。

(やめること1と2の記事はこちら「その1人と比べて卑下する」 「その2欠点をなおそうとしない」)

私自身を振り返って、これら3つを、無意識的にも意識的にもやってきました。その結果、自分で自分を不幸な状態にしていたなあって思えるんです。

心理療法に出会い、心理学を勉強し、カウンセリングの仲間とともに歩みをすすめていく中で、自分が変わっていきました。

おっちょこちょいで短気で負けず嫌いで、人目を気にしたり、失敗も多いけど、そんな自分も「嫌いじゃないし、それでいいんじゃない」と思えるようになっていたんですよね。

一度に変わったのではなく、時間をかけて変わっていったわけですが、心理学や心理療法との出会いがなければ、こんな風には変われなかったかもしれない、と思っています。

頑張ろう、と力むことよりも、握りしめていたものを手放すことで、良い変化が生まれる!そんな風に感じています。

私が握りしめてきたココロのクセ、「人と比較して卑下する」「欠点を治そうとがんばる」「自分を嫌いと思ってしまう」の3つについて、これまで二つをご紹介してきました。

やめられる、やめられない、という、後の結果はまず置いておき、「やめよう」と決めることがファーストステップなんですよね。

では、今日は、3つ目のやめること「自分を嫌いと思う」のお話、始めます。(前置きが長かった~!)

自分を好きと言える人は少数派?

かれこれ20年以上前に勤めていた教育機関で、先生向けの心理学のセミナーがあり、英語を教えていた私はけっこう気楽に参加したことがあります。そこで、講師の方からの最初の質問が「自分のことを好きだと言える人はどのくらいいますか?」でした。

先生になりたてだったこともあり、気負いがあった私は、迷いながらも手をあげました。実は自分のことを「好き」と思ったことはなく、欠点ばかりが気になり、本当は自分に自信がないのに、負けるもんか、と頑張っていた頃でした。

あんな風にストレートに聞かれたことは初めてでした。本当は自分の嫌いなところがたくさんあって、「好き」だなんて思ったことないけど、だからと言って、自分を好きじゃない自分も情けないし、負けてしまう感じがしたんですね。

ひょっとしたら、「好きと言えたらいいな」というあこがれのような気持ちから、手をあげるという行為に及んでしまったのかもしれません。それに、かっこつけたかった、というのもありました。

周りを見回すと、あまり手を挙げている人はいませんでした。日本人の奥ゆかしさなのか・・・年配のベテランの先生でさえも首を振っている方がいました。

そんな中、「はい」と堂々と手を挙げていた若い男性の先生。内心、私は「えー」と驚きました。

今思い返すと、当時の私は、「自分を好きと言える人は、容姿端麗だったり、能力が高かったりして、自信に満ちた人に違いない、そうでなければ自分を好きだなんて言えないはず」という偏った思い込みがありました。

その男性の先生は、私の想像とは容姿的にも能力的にもかなり違っていました。とても失礼なことですが、その時の私は、「えー、ほんとに?意外だな」と思ってしまったんです。

その人は決して、見た目に素敵とか、何かが素晴らしくできる能力があって、自信満々という風情ではないのに、なぜ、自分を好きってこんなに堂々としているんだろう、って不思議でした。(先生、ごめんなさい)

自分に条件をつけている

あの頃の私は、いつも頑張っている、だから価値がある、という肩肘はった生き方だったし、理想の自分であろうとして努力して、出来ない自分を情けないと思ったりしていた。

ということは、出来ない相手も、情けない、とか、あんな風になりたくない、とか、よし、私が何とかしてあげよう、なんて余計なお世話的なことを考えたりもしていました。

いつも減点主義で、自分を見ていたし、相手に対しても同じだったなと思います。

言い方を変えると、いつも条件を付けて自分を見ていたんですよね。

「こんな私は誇れるけれど、そうでない私は気に入らない。だからそうでない私を認めたくないし、排除したい!」という気持ちで自分を扱っていたんです。

この感覚、あなたにもありませんか?これがまさに条件付けなんです。

でも、意外にも、私たちって条件付けで自分を見ていることに気がついていません。

条件からはずれる自分の部分を嫌っているし、認めていない。そして、その外れている部分を「欠点」として隠したり治そうとしたりしているわけなんです。

そこで、前述の男の先生の話が思い出されます。あの先生は、自分を「条件付け」して見る習慣がなかったんじゃなかろうか、と思います。だから、自分を好きって堂々と言えたのかなって。

「良い自分」 VS 「悪い自分」

条件付けで自分を見ている私たちは、そのことに気づいていません。

自信のなさ、マイナス思考、不安、人間関係のお悩みを抱えてタオマリエを訪ねてくださるクライアントの方々も、自分に条件をつけ、自分を卑下したり、責めたり、この欠点を治さなければ、だめな自分を何とかしなければ、と苦しみ、つらい思いをされていたりします。

私自身を含め、多くの方が、子どもの頃に育った環境の中でも、自分を条件づけでみて、「良い自分」「悪い自分」とラベルを貼ってきてはいないでしょうか。「良い自分」とはOKな自分、「悪い自分」とはOKでない自分という感じです。

確かに、子どもの頃は、善悪の区別がつかないし、わがままを言ったり、してはいけないことをして親に叱られもします。

でも、いけないことをした行為ではなく、いけないことをした自分が悪い、ダメな子なんだと信じてしまうことも、子どもにはよくあります。そして、親の気に入るようなことを言ったりしたりする自分でないと、親に愛される価値がないと思ってしまうことだってあります。

本当の自分、そのままの自分は、無価値だ、というような思い込みも抱いてしまうことが多いのです。

そうなると、心の中で、無意識的に「良い自分」対「悪い自分」が作られ、ありのままの自分は、「良い自分」ではなく「悪い自分」に格納されてしまいます。

自分を嫌いと思う理由

ここまで読んでいただいたあなたがもし、「自分を嫌い」と思っているのであれば、理由はもうお分かりのことと思います。

いくつかの言葉で説明しました。

「条件付けで自分を見ている」

「良い自分と悪い自分(OKな自分とOKでない自分)を区別している」

「そのままの自分は悪い自分に分類されている」

これらは、あなたが自分を嫌いと思う理由に当てはまるのではないでしょうか?

「やめる」と決めよう

自分のことを嫌いと思っていたり、ダメな人間だから、良くなりたいと思っている人に、自分を嫌いと思うのは不幸グセだから、自分を好きって思わなきゃ!自分を好きって言おう!なんてことを強制するのはお勧めしません。

無理に何かをしようとしても、抵抗力が働いてしまい、逆効果のこともあるからです。

でも、だからと言って、「自分を嫌い」のままにしておくのは、もったいないし、せっかく生まれてきた自分(命)に申し訳ないと、今の私は思っています。(昔はそんなこと考えたこともなかった・・・)

今、私がおススメできる方法は、やはり「やめる」と決めて自分にそれを教えてあげることです。

「自分を嫌いと思ってしまう理由は、自分に条件をつけて、この自分は良いけれど、あの自分は悪い(ダメな自分)と振り分けして、そのままのありのままの自分は「悪い自分」に入れてしまっているんだよ」

「だけど、それっておかしくない?不合理じゃない?そんなこと意味なくない?」

「良い自分も悪い自分もなくて、自分っていろんな特徴や個性を持っているってことじゃない?」

「だからもう、そんな条件付けや自分をダメって思うようなことは必要ないんじゃない?」

「自分を嫌いと思うなんてこと、不用じゃないのかな」って。

こんな風に、自分にていねいに教えてあげることです。

そして、そんな感じの対話の最中には、心の中で何かが動くことがあります。涙が出てきたり、小さい頃の自分を思い出したり。あるいは、お子さんがいる方の場合は、お子さんに自分を重ね合わせたりすることもあるかもしれません。

*****

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このブログを書いた人

アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!ココロケアトレーニング&心理セラピー汰緒鞠映(タオマリエ)

アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!
静岡発 磐田浜松 しなやかココロトレーナー 汰緒鞠映(タオマリエ)

20代から過食症、不安症や、アダルトチャイルド特徴の自分に悩み続け、様々な解決方法を試すも、改善されないまま、英語のプロをめざして勉強を続け、英語講師、通訳、翻訳などの専門職に従事。その30年で、幅広い年齢、文化、背景の人々との交流から「共感するコミュニケーションの方法」を身につける。
55才で出会ったビリーフを書き変える心理療法で、それまでの生きづらさを解消し自分への信頼を得たことで、同じ悩みを抱える人のココロケアの仕事に転向。
心理セラピーセッション、個人相談、講座などでこれまで100人以上をサポート、自分らしさを取り戻し夢や希望に向かって人生を輝かせる人多数。
心理セラピーを基盤にした「しなやかな心の習慣作り」の実践者として、20代から60代の幅広い層の人々をクライアントに、地元での活動の幅を広げている。

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