ウツを招く考え方のクセを変えよう - 静岡磐田の心理カウンセリング - アダルトチルドレンのための静岡発 磐田浜松 心理カウンセリング

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ウツを招く考え方のクセを変えよう – 静岡磐田の心理カウンセリング

2020.10.1 (2024.7.19更新)


こんにちは、汰緒鞠映(タオマリエ)です。

静岡県磐田市で、自信がない、マイナス思考、ひと目が気になる、人間関係がつらい、人生が苦しいとお悩みのジモジョの方々を、心理セラピーと心の習慣化でサポートしています。

ようやく秋めいてきましたね。

今日はウツということについて、日頃考えていることをお話したいと思います。

誰でも迷い込むウツという迷路

頑張り過ぎてしまう私たち

抑ウツ状態やウツという状態になってしまう場合、その前には、人は自分の能力や体力の限界を超えて頑張ってしまっていることが多いのではないでしょうか?

自分の心にも身体にも無理をかけてしまい、引き返せないところまで行ってしまう。気がついた時には、精魂尽き果てていて、ある日突然、布団から起きられなくなったり、あるいは靴を履くことができなくなったりした、という話も耳にします。

頑張ることが価値のあることで、そうすることが当たり前だとしてやってきた私たちは、心身の不調を経験して初めてその代償の大きさに氣づくものなのかもしれません。

ストレスを上手に発散できているか

現代のようなストレス社会では、誰でもウツへの迷路に迷い込みやすい、と言っても決して大げさではないでしょう。

そもそも人生には色んなことが起こります。そして自分の気に入るようなことばかりではありません。思ったようにいかないことはもちろんあるし、会社の人間関係、友人関係、家族とだって嫌なことやうまくいかないこともある。

さらには、今年になってからはコロナ禍という特殊な状況の中で、普通以上にストレスを感じている人も多くいらっしゃるでしょう。

そのような中で、大切なことは、ストレスを感じないようにする、ということではありません。生きていく過程で、ストレスを感じないということはあり得ません。むしろ、ストレスを上手に発散することが必要です。

タオマリエの提供する心理療法では、ストレスを「消化されていない溜まったままの感情」というとらえ方をしています。そして、クライアントさんには、溜め込んだり抑え込んでいる感情に気づき、処理する(消化する、開放する)サポートをしています。

しかし実際には、ストレスがあったり、辛いこと、苦しいことがあっても、不調になる人がいる一方で、あまり落ち込んだりせず、不調にならず、病気やウツっぽくならない人もいます。

両者にはどんな違いがあるのでしょうか。

それは、後者のタイプは、感情を我慢して貯め込んでしまう前に、何等かの形で発散させることがうまくできる人だと言えるでしょう。

ウツに落ち込まないために知っておくこと

自分の思考のクセを知る

ウツにならないためにも、感情を抑え込んでストレスをためてしまうのではなく、適度に発散させていくことがとても重要です。

そして同時に、同じくらい重要なことが、「自分の思考のクセを知り、できる限り変えていく」ことです。

え、自分の思考のクセ?と驚かれるかもしれません。

誰もが、思考の偏りと言われるパターンを持っています。

偏った思考のクセは自分にとって当たり前になっているため、無意識にそうしていることに氣づくこと自体が難しいんです。

今回は、ウツに落ち込んでしまわないために、特に改善すべき典型的な思考のクセを3つ取り上げます。

グローバルな思考から抜け出す

ひとつ目は、グローバルな思考のクセを変えていくことです。

「グローバルシンキング: global thinking」とは、ウツ病支援の心理療法家として世界的に有名なマイケルヤプコ博士が、使っている表現です。

グローバルな考え方と言うと世界的とか地球のようにひろくて大きい、というイメージですが、ヤプコ博士の言う「グローバルシンキング」は良い意味合いではありません。

ものごとを過剰に一般化してしまい、具体性や詳細な内容が欠けた、ものの見方、考え方のことです。

グローバルな思考のクセを持っている人は、悩みの中にとらわれて身動きができない傾向があります。でも、それは仕方がありません。事実や具体性に基づいて考えたり判断ができないから、具体的な行動へと発展しないのです。

例えば、あなたがお付き合いしている彼がいるとします。

午前中に、彼から「今晩また電話するね」と連絡があったきり、夜遅くになっても何の連絡もなかったとします。

こんな時、あなたはどんなことを考えますか?

もし「彼はきっともう私に飽きたんだ」と考えたとしたら、拒絶されたと考えて、傷つきを覚えることでしょう。

マイナス思考の人なら、このような感覚や不安を感じることはあるかもしれません。

しかし、グローバルな思考グセの人は、この域をはるかに超えて、状況や問題を過大に一般化します。

「どうして、私はいつも拒絶されるんだろう」

「どうせ誰も私なんて愛してくれやしない」

「人生ってなんて不公平なの」

ものごとの一部分だけを見て、あたかも、それがすべてであるかのように聞こえますよね。

あなたはこのような言葉遣いをしてしまうことはありませんか?

だとしたら、その言葉づかい(口ぐせ)は、自分のグローバルな思考の表れ(過剰な一般化)なのだと意識してください。

まずは意識することが、出発点なのです。

完璧主義を手放す

次に、非常に多くみられる思考のパターンが「完璧主義」の傾向です。完璧主義は、自分にとっても、周りの人にとってもストレスを大きくさせる要因といえます。

行き過ぎた完璧主義は、不平、不満足を生み出し、ストレスの素となります。

そして、完璧主義傾向のある人に多くみられるのが、完璧に何かをすることで、自分の価値を底上げしようとする、無意識の心です。

言い換えるなら、自分は無価値な人間だから、完璧に何かをやることで、きっと許してもらえるし認めてもらえるだろう、という埋め合わせの方法なのです。そうやって心のバランスを取ろうとするのです。

でも、これには問題があります。

それは、完璧を求める限り挫折感を味わい続ける、ということ。

何かを完璧に行う、ということは、達成し続けられることではないからです。過剰な完璧主義はどんどんと増長していくだけです。

あなたには、完璧主義を増長させる背景には、やはり「完璧でないと自分には価値がない」という無意識の思い込みはないでしょうか?

私には思い当たることがあります。ずいぶん長らく「わかりません」「できません」「教えてください」というような言葉は、苦しくてとうてい言えませんでした。

「何でもひとりでできないといけない」という感覚を無意識に持っていたのです。「できない」「わからない」自分は無意味で無価値な存在なのだ、というような、恐怖に似た感覚でした。

たとえ完璧でなくても、たとえ失敗したとしても、自分という存在はゆるぎなく価値のあるものだ。このことが理解でき、そのままの自分で価値があることが腑に落ちてくると、完璧主義も自然にゆるんでいきます。

人と比較しない

私たちは、子どもの頃から比べられる環境の中で育ってきました。

兄弟がいれば比べられたし、近所の子とも比べられました。そして、家でも学校でも「こうあるべき」という理想像にも比較されていたように思います。

「切磋琢磨」という言葉があるように、お互いに競争することで、上達したりもっと成長していくことは良いことです。しかし、多くのクライアントさんにお会いすると、無意識に自分を他人や何かに比較しては、自分を卑下している人が多いことに驚かされます。

なぜこうも、自分にしかない個性を、マイナスにとらえてしまう人が多いのでしょうか。

これは、比較や競争が、元気や自信をなくす方向にしか機能してこなかった、ということの現れといえます。

受験競争、出世競争、幸せ競争、リア充?

勝った、負けた、高い、低いの競争に、自分の人生をかけるほどの意味があるのでしょうか?いや、競争や比較を選ばない、という生き方を選択することもできます。

さらには、人や何かと比較してばかりいると、自分の足りない部分ばかり見て、本来持っているものに目が行かなくなる、というのはよくあることなのです。

他人や何かとの比較をやめて、今のあなたであることを認めると、気持ちはずいぶん変わってくるはずです。

自分の価値は自分で決めていい

ウツを招きやすい考え方のクセから3つをピックアップしてみました。

最後に、人の価値ということに少しふれます。

この価値は、商業的な価値とは違います。そうではなく、人の価値は、命そのものである、という考え方を知って、ぜひ自分の腑に落としていただきたいと思います。

タオマリエを訪ねてくださるクライアントの方にお会いする度に、私の中でうずうずと感じることは・・・

「もっと自分を楽しんで生きていいのに」

「人の評価など気にせず、自分の思うことを信じていいのに」

「自分であることを誰にも遠慮なんてしなくていいのに」

など。

クライアントさんの考え方の根底に「自分の価値を自分で決めてはいけない」というような共通の固定観念があります。

誰かに認められること、評価されること、喜んでもらえることで、初めて自分は価値があると思える、というような感覚を持っているのです。

その場合は、人が認めてくれないとき、人に喜んでもらえないとき、評価してもらえないときは、ものすごく落ち込んでしまったりします。そして、どう思われているか、だめだと思われていないか、というような、考えてもわからない不安がいつも心を支配してしまう・・・・・

でも、ちょっと待って!

自分の価値を、人の評価やどう思われるかではなく、「自分で」決めてはいけないのって考えてみてください。

子どもの頃に「お前は頭が悪い」と周りから言われたからと言って、自分を頭の悪い人間という思い込みでがんじがらめにする必要などありませんよね。

それは親や先生や他の誰かの気まぐれな評価にすぎません。そしてそれは真実でもないのです。

たとえ他人が何といおうと、いや他人が「自分をどう思っているか」と不安になろうとも、自分の価値を決めるのは、他人ではなく、自分自身です。

ぜひ、このことを心にとめておいてくださいね。

*****

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このブログを書いた人

アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!ココロケアトレーニング&心理セラピー汰緒鞠映(タオマリエ)

アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!
静岡発 磐田浜松 しなやかココロトレーナー 汰緒鞠映(タオマリエ)

20代から過食症、不安症や、アダルトチャイルド特徴の自分に悩み続け、様々な解決方法を試すも、改善されないまま、英語のプロをめざして勉強を続け、英語講師、通訳、翻訳などの専門職に従事。その30年で、幅広い年齢、文化、背景の人々との交流から「共感するコミュニケーションの方法」を身につける。
55才で出会ったビリーフを書き変える心理療法で、それまでの生きづらさを解消し自分への信頼を得たことで、同じ悩みを抱える人のココロケアの仕事に転向。
心理セラピーセッション、個人相談、講座などでこれまで100人以上をサポート、自分らしさを取り戻し夢や希望に向かって人生を輝かせる人多数。
心理セラピーを基盤にした「しなやかな心の習慣作り」の実践者として、20代から60代の幅広い層の人々をクライアントに、地元での活動の幅を広げている。

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