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静岡で心理カウンセリング – 心の不安はどこから来るの?

2020.5.17 (2022.4.29更新)


こんにちは、タオマリエ(汰緒鞠映)です。

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アダルトチルドレンは「不安な人たち」と言えるかと思います。

心が安定せず、不安を感じることが多いです。それは、子どもらしくのびのびと過ごせなかった子ども時代にルーツがあるものです。

不安定な環境(機能不全家族)で大きくなったアダルトチルドレンは、自分に対する安心感、信頼感が足りていません。それは、他人や世の中への信頼の欠如と深くつながっています。

子どもの頃から、周りの顔色や雰囲気を読み取ることで、サバイバルしてきて大人になった人たちの中には、人間関係で一見うまくやっているように見える人もいます。でも、心の中の景色は、外側とは全然違っていることも多いのです。

今日は「不安」について心理学的側面から考えてみたいと思います。

人が不安を感じる理由

生まれもった気質 VS 生育環境

まず初めに「不安」という感情・気持ちについて見てみましょう。

「不安」はどんな人でも感じる気持ちです。目に見えなかったり正体がわからないものに不安を感じることは自然です。未来や将来については、当然、今の時点で確認することは不可能なので、不安の対象になりやすいです。

しかし、不安を感じやすい人もいれば、そうでない人もいます。その理由は何でしょうか。

それは、ひとつに、気質または性格の違いです。もともと生まれつき過敏で不安を感じやすい人もいます。これは遺伝的な側面もあります。

もうひとつは、育った環境からの影響です。

心配性だというクライアントさんとお話をすると、その心配性はもともとの性格というよりは、心配性の親から受け入れた感じ方や考え方のクセだということがわかります。

このような場合の「不安」は、実は本当に自分が感じる不安ではなく「もらいもの」なのです。これについては後でもう一度お話します。

不安は「怖れ」の感情とつながっている

「怖れ」の感情の役割

心理学の観点でみると、不安は「怖れ」の感情の一種です。「怖れ」と言うと難しく聞こえてしまうので、漠然とした不安とかなんだか怖いという気持ち、ととらえてください。

怖れは、もともと人間に備わっている基本的な4つの感情(喜び、悲しみ、怒り、怖れ)のひとつで、これら4つの基本感情にはそれぞれ役割があります。

中でも「怖れ」という感情の役割は、命と直結する部分といえます。人が自分の命を守るために「怖れ」の感情を持っているのだと考えられています。

どういうことかご説明しますね。

例えば、険しい山の崖っぷちに立ったとしたら怖さを感じますよね。高い所を恐怖に感じる人も多いです。

そのような場所で、もし怖さを感じないとしたらどうでしょう。崖っぷちをスタスタと気楽に歩いてアッという間に落下してしまう可能性があります。高い場所にいる時にも、簡単に手を放してしまいかもしれません。

怖いと感じるからこそ、身構えたり、警戒したり慎重になったりして、命の危険を回避することができます。

つまり、怖れ(不安)は、必要なものであって、悪いものではないということです。

そして、「不安(怖れ)を感じるからこそ、慎重になって、よく考えたり、困らないように準備ができる」というのが、「怖れ」の感情の正しい使われ方なのです。

理由のない不安に圧倒される

でも、もしかしてあなたは、なんだかわからない漠然とした不安に圧倒されてしまって、自分の生活や、人間関係や、仕事や、いろいろなところで困っていたりしませんか?

もしそうなら、その場合、不安な(怖れの)気持ちが、本来あるべき形で使われていない、と考えることができます。

何かに対して用心したり対策を立てる、ということで対処しようとせず、不安に飲み込まれてしまうような状況になってしまうのです。

このような漠然とした心の不安は、身体の症状となって表れることも多いです。

私の例でいうと、20代前半の頃は、社会不安症(現在は社交不安障害と呼ばれる)で苦労していました。人の視線が気になったり、自分がいつも見られている感覚があり、いっときは人前で食事をするのができないこともありました。

コーヒーカップを持つ手が震えてしまったり、お水を飲もうと口に含んでもなかなか飲み込めなくなったり・・・

当然、人前で何かを話すのも緊張しすぎてしまい、そのような場面を避けるのに必死になっていました。

私の場合は、何が不安だったのかというと、他人が自分をどう思うか、バカにされたりしないか、笑われないか、というような人の目でした。

これも「理由のない不安」に該当します。

不安はどこから来ている?

自分の中に「信頼」と「安心」がない

理由のない不安をあえて分類するならば、自分に対する不安と、世の中(他人)に対する不安に分けられるかと思います。

自分に対する不安で、クライアントさんからご相談を受けるもののトップが、「自分は嫌われているのではないか」という怖れや、「失敗したらどうしよう」という恐怖感です。

また他人に対する不安としては、「人を信用したらひどい目にあう」とか「彼氏に浮気されるのではないか」などの不信感。

この二つは向かう先が内か外か、という違いだけで本質的には同じで、自分の心の土台となる「信頼」や「安心」の感覚が欠落した状態です。

人を信頼できない人は、実は自分自身のことも信頼できません(不安症です)。

でも、自分に対する安心感や信頼ができてくると、過剰に他人を怖れる(疑う)気持ちも減ってくるのです(対人恐怖がへるなど)。

もらいものの「不安」

理由のない不安の中にもうひとつ「もらいもの」の不安があると考えられます。最初に出てきた言葉ですね。

これは主に、自分の親または養育者から受け取ったもので、もともと自分が持っていたものではありません。

交流分析という心理学に登場する言葉で「ホットポテト」というものがあります。直訳すると、熱いジャガイモですが、英語の単語には「厄介な問題」「手に余るもの」という意味があります。

わー、おいしそう!っていうのとは真逆なんですよ。素手で持つのには熱すぎるホクホクのポテト、ずっと持っていられないから、誰かに渡したらラクになれますよね。この感じはなんとなく想像できますか?

つまり、不安を感じやすい親は、自分の不安な気持ち(自分のホットポテト)を無意識に子どもに渡しています。

当然、自分がそんなことをしているとはわかっていません。逆によかれと思って、子どもにあれこれと注意をしたり世話を焼きます。また、何かと心配するのが良い親だと思っている場合もあります。

例えば、あなたが子どものころ、親や周りの大人はこんなことを言ったりしていませんでしたか?

「ちゃんとやったの?」「本当に大丈夫なの?」「失敗したらどうするの」「そんな事したら人様に笑われるよ」「取り返しがつかないよ」「誰かにうらまれたらたいへんだ」などなど。

無意識レベルで受け継がれる

このような言葉や、あるいは同様の態度によっても、子どもは親の不安や心配を無意識レベルでもらってしまうのです。無意識なので、もらいたくないと拒絶することができないのです。これがビリーフを生み出す理由でもあります。

その結果「心配していないと世の中は危ない」「自分はきっと失敗する」「人は信用できない」などという漠然とした根拠のない不安にかられる不安な人に成長していくというわけです。

では、親からもらったホットポテトはどうしたらいいのか?

この答えはとってもシンプルです。

「自分が熱いポテトを持っている」と気づき、「これは自分のものではない」と自覚し、「持ち主にお返ししよう」と決めることです。

これは、私が実践している心理セラピーのセッションのステップにもなっています。お返しの方法も工夫されてステップに含まれています。少し儀式的な感じもしますが、ビリーフを上書きするためにも重要な役割となります。

もうひとつの、自分の中に「安心」や「信頼」の感覚がない場合も同様に、ビリーフを上書きすることで改善されていきます。

ビリーフは子どもの時に自分で取り入れた信念(根拠のない間違った考え方)ですから、人の心のしくみをよく理解する専門家のサポートによって、自分で書き換えていくことができます。

「不安」は感じていい

今、コロナ感染で「不安」やストレスを感じやすくなっている人も多いと思います。

先がわからない、ということはやはり「不安」を感じる要素ですよね。

でも、この記事を読んでくださったあなたは、「不安」な気持ち(怖れという感情)は悪いものではなく、必要があるものだということを理解されたと思います。

不安は感じていいのです。自分は不安なんだな、怖いんだなと氣づいて、その気持ちをそのまま受け入れる、という方法をぜひ身に着けてください。

感情はそれぞれに役割があって、人に備わっています。感じる気持ちや感覚を無理に我慢したり、ないものにすることで、かえってストレスは増えてしまうのです。

今回のお話が少しでもあなたのお役に立ったことを願っています。

 

関連記事をお読みください^^

『感情は大切なたからもの』

『怒りはワルモノではありません』

 

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このブログを書いた人

アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!ココロケアトレーニング&心理セラピー汰緒鞠映(タオマリエ)

アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!
静岡発 磐田浜松 しなやかココロトレーナー 汰緒鞠映(タオマリエ)

20代から過食症、不安症や、アダルトチャイルド特徴の自分に悩み続け、様々な解決方法を試すも、改善されないまま、英語のプロをめざして勉強を続け、英語講師、通訳、翻訳などの専門職に従事。その30年で、幅広い年齢、文化、背景の人々との交流から「共感するコミュニケーションの方法」を身につける。
55才で出会ったビリーフを書き変える心理療法で、それまでの生きづらさを解消し自分への信頼を得たことで、同じ悩みを抱える人のココロケアの仕事に転向。
心理セラピーセッション、個人相談、講座などでこれまで100人以上をサポート、自分らしさを取り戻し夢や希望に向かって人生を輝かせる人多数。
心理セラピーを基盤にした「しなやかな心の習慣作り」の実践者として、20代から60代の幅広い層の人々をクライアントに、地元での活動の幅を広げている。

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