静岡磐田で心理カウンセリング – 自己肯定感を回復させる魔法のことば
2020.10.15 (2021.2.18更新)
こんにちは、汰緒鞠映(タオマリエ)です。
自己肯定感の低さでお悩みの方がとても多いです。
この背景には、子どもの頃の生育環境が大きくかかわっていることは、多くの人が氣づいていることでしょう。
今日は、自分の子どもは、自己肯定感の高い子になってほしいと思っていらっしゃるはずの、子育て中のお父さん、お母さん方にも参考になるお話をします。
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Contents
魔法のことば VS 呪いのことば
それは、子どもにかける「ことば」の使いかたです。
ご紹介するのは、石田勝紀さんが書かれた『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』(集英社)という本。
自己肯定感というサブタイトルに惹かれて購入しましたが、この本の中には「魔法のことば」とそれに対する「呪いのことば」という考え方が出てきます。
いわゆる「呪いのことば」を言わないようにするだけでも、子どもは元気になるし、成績も上がってくるそうです。
その呪いのことばとは「早く~しなさい」「ちゃんと~しなさい」「勉強しなさい」だそうです。
まずはこれらのことばをやめて、「魔法のことば」をお母さんが使い始めると、子どもは能力や学力を伸ばし始めるとのこと。
「魔法のことば」はどんな言葉なんでしょうか。10個が紹介されています。
まずは「すごいね」「さすがだね」「いいね」という承認のことば。
次に「ありがとう」「嬉しい」「助かった」という感謝のことば。
それから「なるほど」「知らなかった」という感心のことば。
そして「大丈夫」という安心のことばと、「らしくないね」という指摘のことば。
これらはどれも短いですが、すべてパワーのある言葉だと思います。
どんな時に言うとよいかや、言ってはいけないタイミングなども書かれています。
自己肯定感が低い理由
マイナスのストロークが多かった子ども時代
さて、もうおわかりの通り、自己肯定感が低くて自信がないというお悩みの方は、ほぼ100%の方が子どもの頃から「呪いのことば」や、それと同じ効果のあるネガティブな言葉をたくさんかけられてきたことでしょう。
心理学では、このような状態を「マイナスのストローク」を受けてきた、と解釈します。
ストロークとは、もともとは、なでる、とか、さする、という英語の動詞です。子どもの頃から私たちは、抱っこされたり、あやされたり、なでられたりと、触れられて育ちます。
触れるという肌の感覚や温もりというものが、とても大切です。子どもの心の中に安心感や信頼感が育っていくために、欠かせない交流です。
心理学用語の「ストローク」は、人に触れられたり、言葉をかけられたり、態度で示されたりなど、いろいろな方法での自分と相手との交流を意味します。
ストロークの種類
ストロークにはプラスとマイナスがあります。
プラスのストロークは、受けると気分が良くなるものと言われ、相手がにっこりとほほ笑んでくれたり、うなづいてくれたり、褒め言葉を言ってくれたり、励ましてくれたり、など、良い効果のある言葉や態度です。
マイナスは、その真反対で、悪口を言われたり、無視されたり、けなしたり、批判したり、怒られたり、と、気分が悪くなるものです。いじめやパワハラなどは、その最たるものと言えます。
もうひとつ、ストロークなし、という状態もあります。こちらは、相手が自分に何も関心や興味を持っていないとき、そう、まるで自分が透明人間になったかのように感じる時です。
あなたは子どもの頃、これら3つのタイプで、どれが多くて、どれが少なかったでしょうか?
少し思い返してみてください。
自分が嫌い、自分に自信がないと思えるあなたがもらってきたストロークは、マイナスに偏っていなかったでしょうか?あるいはストロークなし、というスタンスだったかもしれません。手のかからない子はそうなりがちです。
また、今現在、自分が身近な人に与えているストロークは、どの種類でしょうか?
与えられたものを与え返す
厳しいことに聞こえるかもしれませんが、プラスのストロークをもらうことが少なかった人は、他人にプラスのストロークをあげることが苦手だし、人から受け取ることも苦手です。
そして、マイナスのストロークばかり受けてきた人は、やはり人にはマイナスをあげてしまいがちです。
以前クライアントさんが、とても興味深いエピソードを話してくれました。
会社にお勤めのその女性は、グループの中でも中堅になっているのに、自信が持てないというお悩みがありました。ある日プレゼンがあって、自分の担当になりけっこう大変な展開になったのに、なんとか乗り切れたそうです。
プレゼンが終わると、グループの人たちに取り囲まれて「すごくよかったよ」「感激した」と口々に言われて、驚いた彼女は「いやだ、気持ち悪い」という言葉が口から出てしまった、とのこと。
クライアントさんは、子どもの頃からほとんど褒められたことがなく、母親からは「こうすべき」「ああすべき」と理想や好みを押しつけられてきた、と言います。要するにマイナスストロークばかりをもらって成長した、というわけです。
褒められたり、認められてもらえずに、批判や批評を多く受けて育ってきた人にありがちなのが、自分自身にもマイナスのストロークを与えてしまう、ということ。
彼女も、その例にもれず、自分は仕事ができなくてみんなの足を引っ張ってると自分では思っていたようです。
そのため、仲間からプラスのストロークの褒め言葉をもらうなんて、彼女にしたら、戸惑いでしかなかったのです。
そんなマイナス思考の彼女も、半年間の心理セラピーと心の習慣作りで、徐々に自分を自分で認めたり、褒めたりすることができるようになりました。たとえ子どもの頃にストロークが足りなくても、補っていく方法があるのです。
ことばのパワーは想像以上に大きい
与えることの効果
冒頭でご紹介した10の魔法のことばを今一度みてみましょう。
「すごいね」「さすがだね」「いいね」「ありがとう」「嬉しい」「助かった」「なるほど」「知らなかった」「大丈夫」「らしくないね」
どれも、プラスのストロークです。こんな風に相手から言葉が返ってきたら、いい気分になりますよね。
お子さんとのコミュニケーションを改善したいお母さんお父さんはもちろんのこと、友人関係、部下や同僚に対しても「魔法のことば」を相づちや受け答えに使ったら、どんな風になるか、ぜひ試していただきたいものです。
プラスのストロークを受けることはもちろんいい気分になりますが、同じように、自分から相手にプラスをあげることもとても良い効果があるのです。
あなたはきっと、子どものころに「挨拶をしなさい」と教えられたことと思います。「ありがとう」を言うようにもしつけられたでしょう。
このようなクセを親がつけようとしてくれたことは、感謝すべきことかもしれません。
人と通り過ぎた時に「おはようございます」と言葉に出して挨拶すると、自然に良い気分になりますよね。相手が「おはようございます」と返してくれると、一層嬉しくなったりします。
自分から相手にプラスの言葉をかけることの効果はとても大きいです。挨拶ひとつで一日が良い気分でスタートできます。
でも、伝わらない話し方してませんか
通訳という仕事柄、外国の人との交流が多かった私が、いつも感じるのは、日本人の私たちは相手の顔や目を見て挨拶をしない、という変なクセがあることです。
外国に行くと、知らない人でも目が合うとにっこりとほほ笑んでくれたりします。気軽に声をかけてくる人も多いです。でも、私たち日本人はシャイなせいか、知らない人には、同じ会社の中でもよそよそしく振舞うことの方が普通だったりもします。
相手の顔を見ないクセ、これは治したいですよね。どこか横を見て挨拶されると、今誰に挨拶したの?ってキョロキョロしてしまいませんか?何も感じないとしたら、あなたは感覚がマヒしていますよ。
そして、特に子どもと話をする時は、子どもの顔を見て話すことが大切と言われます。幼稚園の先生方は、子どもと話す時、子どもの目線までしゃがんで話していること、お母さんやお父さんたちは氣づいていることでしょう。
相手の目を見て話すのは、「あなたという存在を私は見ていますよ、認めていますよ」ということが伝わる方法です。
私たちって、他の人たちとの、このような安心や信頼の気持ちの交流の中で、自分への信頼や安心も育てていけるのだと感じます。
言葉の習慣をつけよう
自己肯定感が低くて、自信がなくてマイナス思考なあなたに、ぜひ心がけてほしい習慣があります。
それは「言葉の習慣」です。
自信のない人は、自分自身に「呪いのことば」をかけていることが多いです。私ってダメだな、とか、何でこんなことできないのかな、など、自分を責めたり否定してしまいがちなのです。
この悪いクセを変えていきたいですよね。
そのために「魔法のことば」を活用しましょう。それを心の中で、自分にかけてあげるんです。
おススメは、朝起きた時と、夜ベッドに入った時。
一日の始まりと終わりに、自分自身にプラスのストロークをあげるんです。
プラスのストロークには「心の栄養」という別名があります。
私自身のイメージとして、プラスのストロークは「小さな花束」です。心がふわっと華やいで元気がでるような、大好きなお花の小さな花束を思い描いて、自分のために言葉をささやいてみましょう。
自分にぴったりくる言葉、安心できて元気になれる言葉がいいですね。人によって違うでしょう。
そうだなあ、私が今一番ぴったり来るのは「大丈夫だよ」かなあ。
ぜひ、やってみてくださいね。
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このブログを書いた人
アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!
静岡発 磐田浜松 しなやかココロトレーナー 汰緒鞠映(タオマリエ)
20代から過食症、不安症や、アダルトチャイルド特徴の自分に悩み続け、様々な解決方法を試すも、改善されないまま、英語のプロをめざして勉強を続け、英語講師、通訳、翻訳などの専門職に従事。その30年で、幅広い年齢、文化、背景の人々との交流から「共感するコミュニケーションの方法」を身につける。
55才で出会ったビリーフを書き変える心理療法で、それまでの生きづらさを解消し自分への信頼を得たことで、同じ悩みを抱える人のココロケアの仕事に転向。
心理セラピーセッション、個人相談、講座などでこれまで100人以上をサポート、自分らしさを取り戻し夢や希望に向かって人生を輝かせる人多数。
心理セラピーを基盤にした「しなやかな心の習慣作り」の実践者として、20代から60代の幅広い層の人々をクライアントに、地元での活動の幅を広げている。
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