心理カウンセリングの効果 「心を整理する」- 静岡磐田で心理カウンセリング
2024.7.1 (2024.7.2更新)
こんにちは、汰緒鞠映(タオマリエ)です。
生きづらさに悩むアダルトチルドレン傾向の問題解決のサポートとして、心理セラピーと心の習慣化トレーニング(しなやかな心の習慣づくりプログラム)を、磐田市北部のお茶畑を望むセラピールームで提供しています。
(*しなやかな心の習慣作り無料メール講座はこちらからどうぞ)
以前の記事『私たちに心理カウンセリングが必要な理由』の中で、心理カウンセリングを活用することで得られるメリットをご紹介しました。記事はこちら
次の4つです。
1.自分の感情や思考を整理でき、自己理解が深まる
2.感情のブロック解消ができトラウマの克服につながる
3.考え方がニュートラルになり人間関係が変わる
4.心が安定し体の健康を取り戻せる
今日は、これらの効果の1をベースにして、心理カウンセリングによる「心を整理する」効果について、クライアントさんの具体例も交えて、説明していきたいと思います。
Contents
「心を整理する」という効果
根本解決としての心理カウンセリング
私たちは、自分のことなのに、自分の心についてあまりよくわかっていません。大学などで心理学を専攻すると学術的な理解はできるのでしょうが、ほとんどの人にとって自分の心は謎だらけ。そして他人はもっと不可解に思えたりします。場合によっては人間不信になっている人もいるかもしれませんね。
私自身は、子どものころから親にとっての「良い子」を振舞うのに必死でした。大人になるにつれて、自分の行動や反応が、ほかの人と比べて何か違うと思い始め、なんで自分ってこんな風に反応してしまうんだろう、と不思議に思ったり悩んだりしていました。
あなたもそういうことはありませんでしたか?または今そういう状態ではないですか?
実際に、お悩みを持つ人々は、今の状態をなんとかしたい、生きづらさを解消したいと思い、根本解決としての心理カウンセリングを訪ねて来られるのです。
心とは思考と感情のこと
今ここで言っている「心」とは自分の感情や思考のことです。
タオマリエの心理カウンセリングでは、交流分析という理論をもとにしたインナーチェンジングセラピーを行っています。再決断療法、感情処理法、愛着のカウンセリング、認知行動療法など複数の手法を用います。(詳しい説明は省きます)
このセラピーで特筆すべきなのは、思考だけでなく感情により多く焦点を置き、日本人の特質を考慮に入れた方法で感情の解放を行っていることです。日本人は感情を表すことが苦手です。そして日本の文化を背景にした日本人特有の感情的傾向もあります。
感情処理という手法で、遠い昔に抑え込んでしまった感情を、クライアントさんが安心安全を感じられる方法で手放すサポートをします。
感情の処理を大事にしている理由は、思考を変えるだけでは根本的な悩み解決へつながりにくい、ということがあるからです。
思考と感情の完璧なペア
人の心、つまり思考と感情は、ひとつのペアと考えることができます。正反対のペアではなく、お互いに矛盾のないペアです。
例えば、大切な会議の出席を明日に控えて、「失敗したらどうしよう」「うまく説明できないかもしれない」という思考で頭の中が占められてしまったとしたら、あなたはどんな気持ち(感情)がするでしょうか?
不安や怖い、などの感情を抱くはずです。そして、体は緊張でコチコチになっているかもしれません。
失敗したらどうしようと考える場合、「わ~、明日は楽しみ~」なんてウキウキ・わくわくする感情がわくことはまずありませんよね。
失敗が怖くて不安になるのは誰にもありうることですが、不安があまりに過剰で人生が辛い、と悩んでいる人も多いです。また、対人関係で不安な気持ちに翻弄されてしまう人もよくいらっしゃいます。
私タオマリエもあがり症で社交不安で悩んでいた時期が長らくあったので、その辛さや恐怖はよくわかります。
思考だけでは変われない理由
あなたはきっと「誰だって失敗くらいするよ」「またやり直せばいいじゃないの」と頭ではわかると思います。また、他人のことについてはそんな風に思えるでしょう。
では自分のこととなるとどうでしょう。悪いことばかり思い浮かび、不安や怖さに圧倒されてしまうのでなないですか?
人は思考だけでは変われないと言われる理由はここにあります。感情の部分でその人は納得していないのです。納得しない理由は、その人が子どもの頃に親との関係で体験した傷つきの記憶がそのままに放置されて、現在のその人の思考と感情(そしてその結果の行動)に影響を与えているからです。
心の奥に取り残されている感情(過去の傷つきの記憶)を癒していくことで、自然に思考の変化があらわれます。そして、変化した思考に一致する感情が伴うのです。
自分の理解を深めること
クライアントさんが初めて訪ねてくださる時、自分のことを自分なりにはわかっているつもりですが、カウンセラーから見ると、本当の自分を理解していない状態だと思えます。
自分の今の悩みが、どのような思考と感情のパターンを持っていて、それは自分の昔のどんな傷つきから来たものか、という視点を心理カウンセラーは求めます。
心理カウンセリングでのそのような視点によって、クライアントさんは自分の理解を深めます。そうして「心の整理」をすることができ、悩み解決への道をたどっていくことになります。
もう少しわかりやすくするために、ここから過去のクライアントさんのケースをひとつ取り上げましょう。
クライアントさんの事例
近い間柄でも気を使ってしまう
家の跡取りとして生まれる長男や長女は特に、甘やかさずに厳しく育てられることがあります。
親は子どものため、そして家のためによかれと考えてのことですが、子どもからしたらどうでしょう。そのままの自分は認めてもらえない、愛してもらえない、という情緒的な欠乏感を抱いてしまうことが多いです。
本当の自分ではいけないと考え、親の求める「良い子」の自分で子ども時代をサバイバルするのです。そうして大人になると、様々な問題や悩みが浮上するのは自然な成り行きでしょう。
50代のある男性のクライアントさんは、厳しい母親の期待に沿う自分になろうとまじめにやってこられました。家業として継いだビジネスも成功していて、外からは問題のないように見えるものの、自分の奥さまや子どもたちという近い関係のあり方にお悩みを持っていらっしゃいました。
一番心を許していいはずの奥さまの顔色やご機嫌をうかがってしまい、家にいても気を張っていてくつろげない。コロナ禍で家にいる時間が増えたことがきっかけとなり、自分の家庭をもっとやすらげる環境にしたいと願い、タオマリエを訪ねてくださいました。
思考と感情を通して自分を理解する
クライアントさんは「しなやかな心の習慣作り」プログラムを受講され、心理カウンセリング(心理セラピー)を通して、本当の自分の気持ちにアクセスでき、いろいろなことに気づき、自分の心の理解を深めていかれました。例えば・・・
– 母親は、今も昔も息子のいうことを聞かず自分を主張するスタンスの人で、子ども時代の彼は「どうせ言ってもしょうがないよね」と、自分が我慢することを覚えたこと。
– 母親の前で、自分の思いを言えずに、不安な気持ちを抱える子ども時代の自分がいたこと。
-「こうあるべき」という親の期待に答えるように、自分に対して「こうあるべき」と枠をはめて生きてきたこと。
-自分を我慢することを選んだけれど、心の奥のどこかに寂しさを抱えていたことなど。
クライアントさんに起こった変化
インナーチェンジングセラピーでは、子どもの頃に抑え込んだ感情の解放を続けていきました。回を重ねることにクライアントさんには明らかな変化が表れていきました。
最初のうちは、近しい家族との時間が重荷になっていたクライアントさんでしたが、5回目のセッションを終えた頃には、家族といることが自分にとって「安らげる空間」にすっかり変わったのです。
クライアントさんは「心のよろいが取れた」という言葉で変化を表現されました。奥さまとの関係でも、性格や意見が違うことを「不安」と感じずに、違いを認められるようになってお互いの心の距離が縮まったとのことでした。
また、ある時の「感情処理」のセッションでは、子ども時代の不安な自分に身を置いて、元気で幸せだった時の自分がどこかにいないか探すようにしてもらいました。すると、目を閉じてしばらく無言を続けていた彼は「ああ、そうだったんだ」という言葉を口にし、頬からはひとすじ涙が流れていたんです。
何が起こったのかを伺うと、自分の祖父母の温かな視線を思い出したとのこと。いつも黙ってみてくれていた、自分は愛されていたんだ、と気づいたということでした。「そういう愛し方をされていたんだ」と。
私たちは、心が大きく揺さぶられた時、心の奥の何かに触れた時に、悲しいというわけではなく涙がでることがあります。この時、クライアントさんの心の奥に取り残されていた「認めてもらえない不安な自分」が「愛されて守られて安心を感じる自分」に変わったのではないかと思えました。
・・・・・
今日は、心理カウンセリングによる「心を整理する」という効果について、クライアントさんの事例をご紹介しました。「心の整理」の意味が少しでも分かっていただければ嬉しいです。
他の効果についても、続けて書いていく予定です。
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このブログを書いた人
アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!
静岡発 磐田浜松 しなやかココロトレーナー 汰緒鞠映(タオマリエ)
20代から過食症、不安症や、アダルトチャイルド特徴の自分に悩み続け、様々な解決方法を試すも、改善されないまま、英語のプロをめざして勉強を続け、英語講師、通訳、翻訳などの専門職に従事。その30年で、幅広い年齢、文化、背景の人々との交流から「共感するコミュニケーションの方法」を身につける。
55才で出会ったビリーフを書き変える心理療法で、それまでの生きづらさを解消し自分への信頼を得たことで、同じ悩みを抱える人のココロケアの仕事に転向。
心理セラピーセッション、個人相談、講座などでこれまで100人以上をサポート、自分らしさを取り戻し夢や希望に向かって人生を輝かせる人多数。
心理セラピーを基盤にした「しなやかな心の習慣作り」の実践者として、20代から60代の幅広い層の人々をクライアントに、地元での活動の幅を広げている。
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