毒親を許せないと思うアダルトチルドレンのあなたへ – 静岡磐田で心理カウンセリング
2024.5.11 (2024.12.3更新)
こんにちは、汰緒鞠映(タオマリエ)です。
生きづらさを抱えるアダルトチルドレンのお悩み解決サポートを、磐田市北部ののどかなお茶畑の一角で行っています。
私のクライアントの年齢層は20代から60代と幅広いです。共通点はアダルトチルドレン特徴を持ち、生きづらさに苦しんでいるということ。
心の悩みから体調の悪化につながる場合、心療内科などの医療のサポートがあります。地元の病院もとても混んでいると耳にします。当然、体の健康は何より大事ですから、その方法はまず必要で大切なことです。
しかし同時に、目に見えない心の悩みは、心理療法やカウンセリングなどの、知識やスキルを持つ専門家の力を借りることが大切です。私自身、アダルトチルドレン特徴の生きづらさや、その解決の過程を体験してきたことでお悩み人の力になれると、確信を深めています。
というわけで、今日も生きづらさに悩む方々のために、ヒントになる記事を書いていきたいと思います!
Contents
自分の親を許せないと思う人たち
「わかってほしかった」
タオマリエのセラピールームを訪ねてくださるご相談者の方々は、自分の親との確執で苦しんできた、または今も苦しむ方々がいらっしゃいます。そして、その苦しさ、生きづらさのレベルは人さまざまです。
重い、軽い、などと比較するものではありません。その人にとっては、いまだに解決できないトラウマの記憶であり、消えない傷つきであったりするのです。
深い傷つきはどこから生じているのか・・・この疑問を思う時、私の心に浮かんでくる言葉があります。
それは「自分(の気持ち)をわかってほしかった」という多くのクライアントさんの言葉です。
自分をわかってもらえる、とは、自分を受け入れてもらえること。そしてそれは、自分を愛してもらえる、と同じ重みのあることなのだと想像します。
しかし、親には子どもの気持ちが理解できない場合がほとんどではないでしょうか。
そもそも人間同士、自分の気持ちを他人が本当の意味で理解できる、ということは不可能だと私は思います。しかし、たとえそうであっても「わかろう」とする気持ちや態度があれば、それは何等かの形で私たちの心を癒し、傷つきを溶かすことはできるのではと思います。
良い子どもであるほどつらい
では、親対子どもの場合はどうでしょうか?
私のクライアントさんの事例を考えると、子どもの頃に親にとっての「良い子」だった方がほとんどです。親が望むような考え方や、能力や、振舞いを選ぶことで、いわゆる親の気に入る「良い子」として子ども時代をサバイバルするのです。
ということは、子どもは親のために自分の気持ちや欲求を後回しにするということです。自分を優先することは、親の愛を失う、親の保護を失うことに等しいからです。それは、無力な子どもにとっては生死にかかわる、といっても過言ではありません。
あなたの親は毒親ですか?
毒親とはどんな親か
あなたも「毒親」という言葉を聞いたことがあると思います。
「毒親」とは、言葉通り、子どもに害毒をもたらす親のことをいいます。実際にどうやって害毒をもたらすのかはいろいろなパターンがあります。
『毒になる親』の著書である米国の心理セラピスト、スーザン・フォワードは毒親をこのように定義しています。
「神様のような親(親は絶対でいつも正しい)」「義務を果たさない親」「コントロールばかりする親」「アルコール中毒の親」「残酷な言葉で傷つける親」「暴力を振るう親」「性的な行為をする親」
性的な行為をする親は問題外で、これはれっきとした犯罪行為です。暴力を振るう場合や、小さな子どもへの育児放棄などの場合も、法的に問題となります。
しかし、法的に責任を問われない形でも、親の子どもに対する言動や振舞いによって、子どもは親が想像する以上に、傷つき、絶望し、恐れや不安を抱くケースがあります。
そしてほとんどの場合、親自身はそれに気がついていなかったり、無自覚にいろいろなことを言ったりしたりしているのです。
意図せずして子どもの心を傷つけている
例えば、私の親の場合は私が小さい頃は「子どもは親の言うことを聞くのが当たり前、口答えは許されない」という信念を持っていました。この考えはひと昔前は当たり前でした。私の親もそのように親から育てられたからです。
困ったことに、この考えに懲り固まっている親には、子どもが親である自分の考えに沿わないことを受け入れられない人が多いです。親に背く子どもの言動によって、親の威厳が侮辱されたと感じて子どもを拒絶する態度に出る人もいます。
私の場合、母親に謝っても許してもらえるまでに何日も口を聞いてもらえなかった記憶があります。暴言で攻撃されたりしなかったのは幸いだったかもしれません。それでも、親から無視されたり拒絶された時の恐怖や絶望感は、言葉に言い表せないほどでした。
その恐怖や絶望を味わいたくないために「良い子」でいようとしたのかもしれません。これは心が「不快」を避けようとする防衛のしくみだと考えられます。
「毒親」と呼びたくない
一方で、自分の親を「毒親」と決めつけることに戸惑う人もいます。
戸惑う理由のひとつは、親に傷つけられたとはいえ、親に育ててもらった以上、親を恨んだり、親を憎く思うのはいけないことだ、という一般的な常識があるからです。
自分の親を「毒親」と呼ぶなんていけないことだと思えるのです。
また、自分の親が「毒親」にあてはまる、という現実を直視することへの抵抗の気持ちも、理由のひとつと言えるでしょう。自分の親はそんなひどい親ではないはずだ、と信じていた方がその人にとってはラクなのです。
現実を直視することは、実際、勇気が要ることだったりします。
自己肯定感の育ちにくさ
罪悪感や孤独感のほかに、アダルトチルドレンの特徴として「自己肯定感の低さ」もあります。自信がない、という言葉で表現されることが多いです。
アダルトチルドレンの生きづらさの根源を考える時、冒頭に述べた「わかってほしかった」という言葉が浮かんできます。
一番大切で大好きな親から受け入れてもらえなかったり、拒絶されたり、あるいはまるで眼中に入れてもらえなかった・・・ これは子どもにとっては絶望そのものです。
そのような絶望的体験によって、「自分は無価値な存在だ」という無意識の決めつけを許してしまいます。自分に価値がないと思える場合、自己肯定感や良いセルフイメージが育っていくことはほぼ不可能と言えるのです。
毒親を許せないあなたへ
大人になってからの決断
私の知り合いにも、親と断絶している方がいらっしゃいます。親とのかかわりを絶つというのは、子どもの頃に経験したつらさを経て成長した人が、大人になってたどり着く決断のひとつです。
背景には、親への憎しみや恨みや、様々ないきさつがきっとあるでしょう。しかし、何より大きな理由としては、自分の生き方の尊厳を守るため、ということではないかと思います。
そのためには「親を許すことはない」と決断する人もいます。
「ただ聞いてくれてありがとう」
私が心理カウンセラーを始めようとしていたころ、その時の同僚から、子ども時代の話を打ち明けられました。両親とは絶縁していることや、母親からどのように扱われてきたかも話してくれました。同僚は自分の話をし終わったあと、ほっとした顔で私にこう言いました。
「よかった、僕の話をただ聞いてくれて。『育ててもらった親なんだから許してあげなさい』と言われたことがあるけれど、そんな風に批判せずに聞いてくれて嬉しかった」
世間的には、私たちは育ててもらった親には感謝するべきだと言われています。元同僚の彼にとっても、そのような道徳的常識は百も承知のことでしょう。しかし、子どもの頃に親から兄と比較され差別され続けた心の傷は、そのような常識論でかたづけられるような浅いものではなかったのです。
あなた自身を大切にするために
人生がうまく行かない原因?
また「親を許さないままだと人生がうまくいかない」という心理的なマイナス影響を指摘する専門家もいます。それも一理あるかもしれません。
なぜなら、心理的にマイナスの感情を持ち続けることで、プラスの良い影響が阻害されるからです。この理由もあり、心理カウンセリングは、クライアントさんのマイナスの気持ちや状態をゼロに近づける、ということを目指して行われます。
ほかには、親に正直な気持ちの手紙を書く、という方法を推奨する専門家もいます。その効果も語られています。自分の気持ちをなんらかの形で伝えようとすることは、ひとつの有効な手段といえます。
しかしその場合、相手にわかってもらおう、謝ってもらおう、仲直りしよう、などと期待してしまうかもしれませんが、それはあくまで理想の世界だと心得ておきましょう。
手紙に書くとしたら、自分自身の気持ちや感情の整理をする、という目的の方がより現実的といえます。ということは、その手紙は出しても出さなくてもいいのです。
許すということ
一番大切なことは、自分自身を許すことです。今どんな感情を持っている自分でも、うまく行かないのは親のせいだと思える自分でも、絶対親を許せないと思える自分でも・・・・
自分の感情や思いや苦しみを受け止めていくことで、自分をより理解し、受け入れ、認め、許していくことが必要で、このプロセスが「自分を大切にする」ことそのものです。
心理カウンセリングと心理セラピーは、この意味で大きなサポートを提供するものと考えます。
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このブログを書いた人
アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!
静岡発 磐田浜松 しなやかココロトレーナー 汰緒鞠映(タオマリエ)
20代から過食症、不安症や、アダルトチャイルド特徴の自分に悩み続け、様々な解決方法を試すも、改善されないまま、英語のプロをめざして勉強を続け、英語講師、通訳、翻訳などの専門職に従事。その30年で、幅広い年齢、文化、背景の人々との交流から「共感するコミュニケーションの方法」を身につける。
55才で出会ったビリーフを書き変える心理療法で、それまでの生きづらさを解消し自分への信頼を得たことで、同じ悩みを抱える人のココロケアの仕事に転向。
心理セラピーセッション、個人相談、講座などでこれまで100人以上をサポート、自分らしさを取り戻し夢や希望に向かって人生を輝かせる人多数。
心理セラピーを基盤にした「しなやかな心の習慣作り」の実践者として、20代から60代の幅広い層の人々をクライアントに、地元での活動の幅を広げている。
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