静岡で心理カウンセリング【ご感想】少しづつですが心と体が軽くなっていきました
2022.3.21 (2022.3.27更新)
こんにちは、汰緒鞠映(タオマリエ)です。
本日は、昨年6月から約半年間「しなやかな心の習慣作り」プログラムで、ネガティブ思考、自分嫌い、他人を信用できない、などのお悩み改善に取り組まれた磐田市在住のSさん(40代男性)の事例をご紹介します。
半年間で大きな改善が見られたのですが、その理由のひとつに、心理セラピーに加えて、このプログラムで勧める「心の習慣化」に、ご自分なりに地道に取り組まれた、ということがありました。
それではSさんの変化のストーリーお読みくださいね。
Contents
自分が好きになれない
相手にひどく当たってしまう
タオマリエを訪ねてくださったきっかけは、Sさんが信頼している長年の友人がインターネットで私のサイトを見つけて教えてくれたこと。その友人からのアドバイスは「考え方の病気だと思うから、お医者さんに行って薬をもらうよりも、考え方を変える方法を探したほうがいいんじゃない?」というもの。友人の勧めでタオマリエにたどり着いてくださったというわけでした。
そんなSさんの大きなお悩みは、人間関係がうまく行かないことでした。職場やプライベートで、同僚や友人に言ってはいけないような傷つける言葉を言ってしまうために、関係が悪くなり、どんどん孤立していく。そんな自分に嫌気がさし、不安、落ち込み、焦りの日々を過ごしていらっしゃいました。
職場では「信頼できる人はいない」し、知り合いからは「面倒くさい性格だと思われている」と言うSさん。そして、ご近所づきあいでも、道で知り合いに会って挨拶したり、立ち話をするのが億劫で憂うつに感じるようになり、最近ではなるべく地元の人と会わないようにしている、とのことでした。
自分が嫌いで、自分も人も信用できない
自分を好きになれず、信用できないと訴えるSさん。アダルトチルドレン特徴を持つ人は概して、心の中に「安心感」が足りません。その欠乏感は、他人と関わり、関係を築いていくプロセスの中で、不適切な形で現れることがよくあります。
例えば、女性のクライアントさんでは、問題のある男性(いわゆるダメンズ)ばかりに関わり、成熟したまともな男性には魅力を感じず、自ら不幸な恋愛や結婚を選んでしまう女性のご相談が多いです。そのような方の心理状態は、ダメな相手を助けることやいいなりになることで、自分の存在価値を認められたい、というもの。共依存、とも呼ばれる人間関係のパターンを身に着けています。
Sさんの場合は、相手に対して自分の本当の気持ちを率直に表現する代わりに、「どうせ俺は嫌われている、きっと見放される」という不安や恐れが心の中に湧きあがるために、相手を良くない言葉で攻撃してしまう、という反応が起こっていました。それは、実は心の奥にある「自分に関心を持ってほしい」「自分を大切にしてほしい」という欲求の裏返しなのです。
小さい頃のことをあまり思い出せない、というSさんに対して、初めての心理セラピーセッションでは、今の「自分を嫌っている気持ち」と向き合うことを行いました。自分の目の前に空のイスを置き、その上にその気持ちを取り出す、という空想をします。すると、そこに現れてきたのは「ざまあみろ」と笑い、自分を軽蔑している、黒くて固いイメージのもうひとりの自分でした。
自分を嫌い、さげすむもうひとりの自分
その黒い存在に「なぜ、ざまあみろ、なんて言うの?」と質問すると、Sさんは数年前に起こったある出来事について話し始めました。その出来事が起こった後に自分の取った行動で、信頼してくれていた知人を傷つけ、迷惑をかけてしまった。それなのに、謝りに行くこともせずにこれまで普通に過ごしてきた、そんな自分が恥ずかしく、情けない・・・
黒くて固い存在の中に抑圧されているそんな気持ちが、「自分が嫌いで、自分のことが信用できない」という耐えがたい感覚と強く結びついていたのです。
その後の心理セラピーでは主に、自分を責め続ける感覚に紐づく感情を見つめ、受け入れ、開放するワークを続けていきました。
インナーチャイルドとの対話
置き去りにされた子どもの自分
タオマリエの心理セラピーで欠かすことのできない大切なワークがあります。それは、クライアントさんの中に置き去りにされたままのインナーチャイルドとの対話です。
インナーチャイルドは、子どもの頃の自分の自我状態(思考、感情、行動のパターン)として、その人にとって特定の状況の中で表出します。Sさんは職場で、同僚や上司に対して自分の気持ちを伝えられずに、自分からキレて荒々しい言葉をぶつけてしまうということを繰り返していました。しかし、それは自分の中の傷ついたインナーチャイルドが活性化して、「自分の気持ちをわかってほしい」と声にならない叫びをあげているのだと、インナーチャイルドのワークを通じて理解されたようでした。
インナーチャイルドの独創的な接し方
Sさんは、職場でのコミュニケーションで、自分の欲求を伝えようとしてキレてしまったり、あるいはキレそうになっている時、傷ついたインナーチャイルドを思い浮かべ、言葉がけをするように努めました。その方法は、イマジネーションが豊かなSさんらしく、一風変わったもの。
手のひらに乗るほどの小さなインナーチャイルドの自分を、胸ポケットの中に入れていると想像し、その子がむずむずして暴れ出しそうになったら、安心させるように、「大丈夫だよ」と胸を優しく叩く、という独創的な方法です。
この方法は、Sさんにとって、イメージしやすく納得できる方法だったようです。
もちろん、思っているように感情がコントロールできなかったり、気持ちをうまく表現できないこともありました。
Sさんには、できないダメな自分を責めてしまう、という長年の悪いクセがあったので、そのクセを上書きする方法を考えました。そこで選んだのが、どんな小さなことでもやれた時には「自分を褒める」、そしてうまく出来なかった時には「今日はできなかったね」とだけ自分に声をかける、という言葉がけの方法でした。
Sさんは、日々の生活の中でも、ネガティブ思考の自分を変えていく取り組みを習慣として、地道に続けていったのです。
五か月後に現れ始めた変化とは
小さな取り組みを日々続けていったSさんですが、5回目のセッションでお会いした時に、とても嬉しいニュースを教えてくれました。
それは、最初の心理セラピーで打ち明けてくれた、昔に迷惑をかけた知人に、先日謝りに行けたということでした。許してもらえるかどうか怖かったけれど、とにかく謝りたいと思い訪ねていくことができたとのこと。知人は許してくれたそうです^^)
嬉しいことに、その他にも様々な変化が起こり始めていました。
-不安の感覚はまだあるが、落ち着いている自分の時間がある。平常心に近い状態だ。
-インナーチャイルドがざわざわし始めそうな時には「大丈夫」「大丈夫」と声をかけて落ち着かせている。
-以前より「どうせ」という言葉が減ったと感じる。
-時々落ち込むこともあるが、そんな時には、次の日朝早く起きて歩くようにしている。
-毎日、仕事が終わった時に、よくやっているね、と自分を褒めることを続けている。
-仕事以外のところで、自分のために、パソコンの技術の勉強を始めた。
今まで嫌ってきた自分を大切に思える
「しなやかな心の習慣作り」プログラム終了後にSさんが寄せてくれたご感想があります。そこにはとても印象的な言葉が書かれていました。
『このプログラムを通して一番良かった事は、今まで全てを嫌ってきた自分が、一番の理解者で一番の友人であり大切な人だと気付けた事です。少しずつですが身体や心が軽くなれた事です』
この文を読んで、Sさんはこれからきっと、新しい自分を発見していき、自分の可能性を広げていかれるのではないかなと想像できました。Sさん、どうぞご自分のことを大切にしていってくださいね、応援しています。
・・・・・
この記事掲載のためSさんにご連絡を取ったところ、近況を知らせるお便りをいただきました。Sさんがプログラム終了時(昨年11月末)よりさらに変化していることを知り、人間の可能性ってすごいものだな、としみしみ感じました。ご本人の了解のもと、このブログをお読みの皆さんにシェアさせていただきますね!
『お疲れ様です!段々と暖かくなってきましたがマリエ先生も元気でしょうか?
自分も元気でやっています。まだまだ沈んだり少し元気になったり色々な日々を過ごしています
最近では長年付き合ってくれている彼女にプロポーズしました。結果は失敗に終わりましたが、なんとか別れるまでには至りません
ちゃんと自立して自分で色々考えてやっていきたいという気持ちも
こういう行動ができるようになったのもマリエ先生に色々話聞いて
ブログに載せる本文も確認しました!
ありがとうございました』
Sさん、嬉しいお便りありがとうございました。「とりあえずやってみる!」その勇気、いいですよね。これからの未来にエールを送ります。
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このブログを書いた人
アダルトチルドレンのための「あなたらしさ」革命!!
静岡発 磐田浜松 しなやかココロトレーナー 汰緒鞠映(タオマリエ)
20代から過食症、不安症や、アダルトチャイルド特徴の自分に悩み続け、様々な解決方法を試すも、改善されないまま、英語のプロをめざして勉強を続け、英語講師、通訳、翻訳などの専門職に従事。その30年で、幅広い年齢、文化、背景の人々との交流から「共感するコミュニケーションの方法」を身につける。
55才で出会ったビリーフを書き変える心理療法で、それまでの生きづらさを解消し自分への信頼を得たことで、同じ悩みを抱える人のココロケアの仕事に転向。
心理セラピーセッション、個人相談、講座などでこれまで100人以上をサポート、自分らしさを取り戻し夢や希望に向かって人生を輝かせる人多数。
心理セラピーを基盤にした「しなやかな心の習慣作り」の実践者として、20代から60代の幅広い層の人々をクライアントに、地元での活動の幅を広げている。
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